子供とスマホのルールを決める前に、まずは親がすべきこと8つ

子供にスマホを買い与えるとき、親子でルールを決める家庭は多いですよね。
ルールを決めるのは、主に次のような理由があげられます。
・子供の勉強がおろそかにならないように。
・スマホに依存しないように。
・常識的な使い方ができるように。
しかし、子供はあっという間に使い方をマスターするため、親も教育・管理できるだけの知識を持たなければ、「気が付いたらとんでもない使い方をしていた!」なんてことになり兼ねません。
私の周りにも、
「私がインターネットに疎いから、子供がスマホで何をしてるかよく分からないのよね。」
と話す保護者がいますが、あなたは大丈夫ですか?
そこで今回は、子供とスマホのルールを決める前に、まずは親がすべきこと、知っておくべきことをご紹介します。
▼目次
スマホを持たせる前に親がすべきこと8つ
子供にスマホを与える前に必要なことは、ルールを決めるだけではありません。
ルール作りの前に、まず親がすべきことを見ていきましょう。
1.スマホが子供に与える影響を知ろう!
スマホは、使い方次第で良いツールにも悪いツールにもなります。
子供に与えるさまざまな影響を事前に把握しておくことで、親子間のルール作りがしやすくなるでしょう。
2.インターネットの危険性を知ろう!
子供から見たインターネットの世界は、刺激的で魅力にあふれています。
しかし、使い方を誤ると犯罪やトラブルに巻き込まれてしまう危険があることも教えなければいけません。
危険を危険と認知できないほど精巧に作られている場合も多いため、事件に巻き込まれる前に回避できるよう危険性を教えるためには、まずは親がインターネットの危険性について知識をもつことが必要です。
<インターネットで起こりうるトラブルの事例>
- 位置情報をONにしていたため、SNSにアップした写真や投稿から生活圏や自宅を特定される
- 料金が発生することが分かりづらい悪質なサイトやアプリを利用して高額な料金を請求される
- 動画や音楽、ゲームを違法ダウンロードするなど、無知ゆえの法を犯す
- 外出先の無料Wi-Fiを使用してスマホのデータを盗まれる
- 軽い気持ちで書き込んだ内容が元で人を傷つけトラブルに発展する
- なりすましにより個人情報を盗まれたり、ありもしない情報を流されたりする
- ウイルスに感染して個人情報が流出したり、友人にまで感染を広めたりする
- 親のクレジットカードやスマホの料金と合算して支払いができるサービスを勝手に利用して、親宛に料金の請求が届く
- オンラインゲームやSNSで知り合った友達に直接会って犯罪やトラブルに巻き込まれる
- ネット依存症によるイライラ、うつ、不眠、不登校などで、健全な日常生活を送れなくなる
<参考ページ>
総務省:インターネットトラブル事例集
3.「使用上のマナー」と「インターネットのマナー」を見直そう!
他人への迷惑やトラブル回避のために、社会のルールやマナーを教えることは親の務めですよね。
スマホを使う上では、「使用上のマナー」と「インターネットのマナー」との両方を理解させることが必要です。
子供にマナーを教える前に、まずは自分自身が守れているか、改めて見つめ直すと良いでしょう。
(※具体的な「使用上のマナー」と「インターネットのマナー」については、こちら↓の記事をご参照ください。)
4.知らない番号から電話がかかったときの対処法を決めよう!
知らない番号からの電話に出るか出ないかは、親子の話し合いで決めておくと安心ですが、子供と話し合う前に、子供に提案できる具体的な対処の仕方を考えておきましょう。
「知らない番号」の中には、営業や勧誘の電話、詐欺の電話など、子供にとって不要で危険な電話があることも伝えておきたいところです。
■「知らない番号」を調べる方法
<ネット検索を利用する>
営業や勧誘電話、迷惑電話の番号は、インターネットで検索すると番号の正体を調べられることも多いです。
<アプリを利用する>
また、自分の電話帳に未登録の番号でも、相手先情報を表示してくれるアプリを利用する方法もあります。
アプリを入れる場合は、アプリや機能によって有料になる場合があるので、まずは親が試してみて、使えるアプリを入れてあげると良いですね。
5.著作権、肖像権、個人情報の取り扱いについて知ろう!
悪気なくインターネットで公開した情報が法律に触れる場合があることをあらかじめ教えておくのも親の役目です。
まずは子供に説明するための知識を身に付けておきましょう。
<例えばこんなこと>
- 他人が撮影した動画や画像を無断でアップロード、または転載すると著作権の侵害になる
- 他人が書いた文章を無断でアップロード、または転載すると著作権の侵害になる
- インターネット上に違法にアップロードされている動画や音楽などの著作物を、違法なものと知りながらダウンロードすると、ダウンロードした人も違法になる
- 自分以外の人物が写った写真や動画をその人に無断で公開すると、肖像権の侵害になる
- 自分の個人情報をむやみに公開すると、第三者に悪用されトラブルに巻き込まれる恐れがある
- 友達の個人情報をむやみに公開すると、第三者に悪用される恐れがあるだけでなく、プライバシーの侵害になる
6.最低限の機能を知ろう!
子供がトラブルや危険に巻き込まれないために、親がスマホを扱えるよう最低限の知識を持つことも大事です。
フィルタリングや機能制限、その他端末のさまざまな設定の仕方、セキュリティ対策、アプリをダウンロードする方法や課金の仕組みなど、安全な対策がとれる知識を身に付けましょう。
7.SNSや掲示板、インターネットの仕組みを知ろう!
LINE、Twitter、Facebook、Instagramなど、流行りのツールでコミュニケーションをとることが当たり前の子供たちは、次第に外の世界の見知らぬ誰かと繋がりをもって交流することも珍しくありません。
そういったツールの使い方、仕組み、設定の仕方については、教育する親の立場として必ず身に付けておきたい知識です。
8.ルール作りは子供と一緒に!
親が一方的に押し付けるルールでは、子供は守ってくれません。
年齢が上がれば上がるほど、その傾向は顕著になります。
ルールを作るのは、子供の行動を制限するためでも、親の思い通りにするためでもありませんよね。
子供の生活に悪影響がでないように、スマホに潜む危険を回避できるように、他人に迷惑をかけないように、ルールを作る理由をきちんと伝えて、親子でしっかりと話し合って決めることが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
スマホのルールを決める前には、まずは親の知識不足を解消することが先決です。
そして、ルールを決めるときは、使い方を制限するためのルールだけでなく、犯罪やトラブルの事例などを交えながら、安全な使い方を正しく伝えたいですね。