【岐阜県】世界遺産「白川郷」へ行ってきた!日本の原風景に心癒される旅

7月某日、岐阜県にある世界遺産の村、白川郷に行ってきました。
白川郷の合掌造り集落は、富山県の五箇山にある合掌造りの集落とともに、1995年、世界遺産(文化遺産)に登録されました。
白川郷は、岐阜県の北西部に位置する白川村を含む庄川一帯の呼び名です。
まるで昔話から出て来たような白川郷の町並みは、日常の忙しさを忘れさせてくれるとても素敵な場所でした。
▼目次
白川郷への交通手段
お世辞にも交通の便が良いとは言えない場所にあり、長時間のバス移動が不安だった私たちはレンタカーで行く事にしました。
参考までに、東京発で私たちが選んだ行き方は・・・。
新宿から松本市(長野県)まで高速バスで約3時間20分。
松本市からレンタカーで白川郷まで高速道路、有料道路利用で約3時間。
途中で昼食をとったり、道の駅でのんびり休憩したりで、合計8時間ほどかかりました。
松本市にも寄り道したかったので松本行きの高速バスを選びましたが、高山市まで高速バスで行ってしまった方が楽かもしれません。
他にも行き方の選択肢はたくさんあります。
時間をかけず行きたい場合は、名古屋もしくは金沢まで新幹線で行く方法がおすすめです。
飛行機の場合は富山空港が最寄りの空港となります。
白川郷への交通・アクセス
白川村役場のWebサイトです↓
http://shirakawa-go.org/kankou/access/
合掌造りの宿「合掌乃宿 孫右ェ門」にチェックイン
白川郷に到着したのは16時頃。
私たちが宿泊した宿は、合掌造りの宿「合掌乃宿 孫右ェ門(がっしょうのやど まごえもん)」さんです。
このお宿、なんと築280年なんです!
歴史のある合掌造りのお宿です。
宿の駐車場に車をとめて16時頃にチェックインすると、家族で経営されているようで、ちょっとバタバタしている感じでした。
7月だった事もあり、日の入りまでまだしばらく時間があったので、白川郷の村を観光する事が出来ました。
野外博物館「合掌造り民家園」へ!
私たちが最初に向かったのは「野外博物館 合掌造り民家園」です。
数多くの合掌造りの家屋や水車小屋、神社、体験館がある民家園は、写真スポットの宝庫です。
しかし、なんと、閉館時間が17時!
(12月から2月は16時閉館です)
思っていたより敷地が広く、16時に到着した私たちは全ての家屋を見て回る事ができませんでした。残念。
今回は時間の都合で出来ませんでしたが、藁ぞうり作りや蕎麦打ち体験(要予約)もできるようなので、お子様も楽しめると思います。
三つ子の合掌造り
民家園を後にして、私たちが向かった先はこの風景が見える場所。
この三つ子の合掌造り、とっても素敵でしょ!
夏の白川郷は、山々と田んぼの緑がとても鮮やかで綺麗でした♪
ここは白川郷のパンフレットやポスターにもなっている場所で、荻町集落の南端(かん町)に位置します。
民家園から徒歩10分くらいでした。
合掌造りの宿「合掌乃宿 孫右ェ門」の様子
18時頃、夕食のため宿に戻りました。
夕食はなんと、宿泊者全員で食べるスタイルです!
私の隣の宿泊客は、イタリア人と中国人でした。
「旅の恥はかき捨て!」とばかりに思い切って辿々しい英語で会話してみると、思いのほか会話が弾んで嬉しくなりました。
こんな経験、滅多にできませんよね。
夕食がまた美味しいのなんの。
新鮮な岩魚(いわな)を囲炉裏で焼いてもらって、郷土料理を味わいます。
メインは飛騨牛!もう、贅沢極まりない!
撮影するのも忘れてご飯がめちゃくちゃすすみました。
夕食のあと、日の入りまで少し時間があったので村をお散歩。
観光客がいなくなり、静けさを取り戻した村の雰囲気を感じられるのは宿泊客だけの特権です。
散歩の後は一日の疲れを癒してくれるお風呂へ。
ここのお風呂はなんと「ヒノキ風呂」です。
シャワーも2つあるので、家族みんなで入る事ができます。
ただ、バスルームは1室だけなので、他のお客さんと譲り合って入るようになります。
トイレは男女別で、複数個ありました。
築280年の宿ではありますが、水周りはリフォームされているので、トイレもお風呂も快適です。
タオル、浴衣、シャンプーやリンス、ボディソープとドライヤーは付属されていましたが、歯ブラシや剃刀、クシ等はありませんでした。
そして、こちらが私たちが宿泊した部屋です。
なんと、テレビも冷蔵庫もありません!
Wi-Fiも飛んでいません!
でもそれが良いんです。
自然の風が涼しくて、ヒグラシの鳴き声がとっても趣きがあって、都会の喧騒から離れられる、本当に素敵な時間でした。
時間がのんびりと過ぎ、家族の会話も弾みました。
テレビがないだけで、こんなにも会話が変わるものか!と実感しました。
本当に家族団欒にもってこいの場所です。
ただ、隣の部屋とはふすま一枚で隔てられいますので、夜泣きの心配がある子供さんが一緒だと、お母さんは気が休まらないかもしれません。
実際、隣のお部屋から話し声が聞こえてきました。
イタリア人だったので、何を話されていたかはわかりませんが(笑)
それから、部屋には縁側がありました。
蚊が入って来ないように網戸が建てつけられていましたので、縁側に腰掛ける事はできませんでしたが雰囲気は最高です。
翌朝も宿泊客みんなで朝食です。
前日たくさん食べたにも関わらず、朝から完食です。本当にご飯が美味しい!
いやぁ、本当に素敵なお宿でした。
宿の値段は、大人一人10,260円です。
季節ごとに表情を変える展望台からの眺め
チェックアウトした後も、しばらく車を置かせてもらって町並み散策の続きをしました。
最初に向かったのは、城山展望台(白川郷天守閣展望台)です。
美味しい朝食を頂いて、エネルギー満タンだったので、私たちは歩いて登る事にしました。
徒歩で15分〜20分くらいです。
少し息は切れましたが、ある程度の体力があればそんなに大変ではありません。
木陰も多く、気持ち良く歩けました。
高齢の方(60歳前後)も徒歩で軽々と登られていました。
ですが、体力に自信がない方や小さなお子さんとご一緒の方は、無理せずシャトルバスを使いましょう。
シャトルバスは1時間に3本(9時〜16時、片道200円)発着しています。
駐車場(無料)もありますので、車で行く事もできます。
展望台行きシャトルバス
白川村役場のWebサイトです↓
http://shirakawa-go.org/kankou_info/8751/
展望台からの眺めです。
合掌造りの家屋が集まる荻町集落を一望する事ができます。
私たちが訪れたのは夏(7月)の午前中。
田園風景と合掌造りのコラボレーションがとても素敵でした。
春は桜、秋は紅葉、冬は雪。
季節によって表情を変えるこの展望台からの風景は一見の価値があります。
また、ここでお土産を買ったりお食事を楽しんだりもできるようでした。
国指定重要文化財「和田家」へ
展望台のあとは、国指定重要文化財の「和田家(わだけ)」へ向かいました。
代々、明主や番所役人を務めた村の名家「和田家」は、白川村に残された合掌造りの中で最も規模が大きい家屋です。
江戸時代中期に建てられたと言われるこの家屋は、300年以上の歴史を誇り、今もなお住居として使用されています。
先祖代々伝わる漆器など、多くの展示物を見る事ができます。
私たちが訪れた時は、養蚕の様子も見学できました。(夏季限定のようです。)
国指定重要文化財 和田家民俗館
合掌街道のWebサイトです↓
http://www.gassho-kaido.jp/sightseeing/look/wadake.html
入館料:大人300円 小人150円
開館時間:9時〜17時
他にも「神田家(かんだけ)」や「長瀬家(ながせけ)」、「妙善寺郷土館(みょうぜんじきょうどかん)」など、合掌造りの家屋を見学できるところが数ヶ所ありました。
↓これは「妙善寺郷土館」の鐘桜門の写真です。
集落の集まる「本通り」には、土産物店や食事処が軒を連ねます。
名物の「みたらし団子」を食べてみました。
あ、あれ?甘くない!
みたらし団子は甘いもの、と思って食べるとびっくりです。
醤油味のお団子、ぜひご賞味あれ。
それから、この通りにはキレイな公衆トイレも数ヶ所ありましたよ。
日帰り観光する人の駐車場はここ
私たちは宿の駐車場に車を停めさせてもらいましたが、日帰りで訪れる場合は通常「せせらぎ公園駐車場」に停めるようになります。(普通車 500円)
満車の場合は係員の指示に従って、指示された場所に駐車して下さいね。
見学時の駐車場について
白川村役場のWebサイトです↓
http://shirakawa-go.org/kankou/access/parking/
まとめ
いかがでしたか?
私たちは町並みを観光した後、お昼前には白川郷を後にしました。
白川郷はそんなに大きな村ではありませんので、半日あれば充分見て回ることができます。
けれど、できればゆっくり時間をとって、里山の素朴な暮らしをぜひ体験してほしいです。
合掌造りの宿に泊まる。
まるでタイムスリップしたような気分になること間違いなしです。
次回は冬に訪れたいと思います。
銀世界の白川郷はきっと幻想的だろうなぁ。