オリーブオイルに含まれる驚くべき美容成分とは?効果・効能を詳しく解説!

「オリーブオイルは美容にも健康にも良いから、料理に積極的に取り入れると良いですよ♪」
いつからか、こんな言葉を耳にすることが増えてきましたよね。
「油でしょ?カロリーが高いし太るんじゃないの?」
と思ったあなたは正解です!
けれど、それは食べ過ぎたときの話。
適量を正しく摂取すればダイエットにも有効ですし、さまざまな美容効果が期待できる油なんです。
そこで今回は、オリーブオイルに含まれる美容成分と効果についてご紹介します。
▼目次
オリーブオイルに含まれる美容に効果的な成分は?
オリーブオイルには、美容に役立つ成分がたくさん含まれています。
中でも「オレイン酸」の含有量が他の食物油と比較しても多く、その割合は全体の70%~80%に当たります。
美肌&デトックスに「オレイン酸」
オレイン酸は、不飽和脂肪酸の一種です。
不飽和脂肪酸はさらに細かく「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類されますが、オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、一価不飽和脂肪酸に属しています。
不飽和脂肪酸には、血中コレステロール値を下げる効果があり、コレステロールが血管に蓄積して詰まるのを防止します。
コレステロールには善玉コレステロール(LDL)と悪玉コレステロール(HDL)があるのは広く知られるところですが、血管を詰まらせる原因となるのは後者の悪玉コレステロールです。
これに対して善玉コレステロールは、体内に蓄積された古いコレステロールを回収することで、動脈硬化の予防になるとされています。
オレイン酸の良いところは、善玉コレステロールには作用せず、悪玉コレステロールのみ減らす働きがある点です。つまり、血管を詰まらせる原因を減らし、動脈硬化の予防を高める作用があるということです。
また、オレイン酸には排便を促す作用があるため、腸内デトックスによる美肌効果やダイエット効果も期待できます。
悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす「リノール酸」
リノール酸は、「必須脂肪酸」と言って人間が生きていくうえで欠かせない脂肪酸の一種です。
脂肪燃焼を活発にしたり、中性脂肪を減らしたりする働きがあるのでダイエットにも最適ですが、体内では合成できないため、食品から摂取する必要があります。
しかしながら、リノール酸は摂り過ぎが懸念されている脂肪酸です。
リノール酸を摂り過ぎることによって、アレルギー症状を悪化させると考えられている他、悪玉コレステロールと一緒に善玉コレステロールまで減少させてしまうからです。
「ごま油」「食物油」はリノール酸の割合が全体の半分、「べにばな油」は全体の80%がリノール酸で構成されているのに対し、オリーブオイルはリノール酸の割合が全体の10%前後と少ないため、このような摂り過ぎの症状を予防できるとして注目されています。
アンチエイジングに欠かせない「ビタミン類」
オリーブオイルに含まれるビタミン類は、ビタミンE、次いでビタミンKです。
■ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用が極めて強く、シミ・そばかすといったお肌の劣化を防ぐことができます。
■ビタミンK
ビタミンKは、クマやたるみ・顔の紅潮を解消してくれる効果があります。
これは、血液を固めて止血する作用から来ており、カルシウムを体内に取り込むという大切な働きもしています。ビタミンKが不足するとカルシウムをしっかり吸収できず、骨がもろくなってしまいます。
オリーブオイルの美容効果
ここでは、オリーブオイルに含まれる美容成分の効能について、詳しくみていきましょう。
抗酸化作用によるアンチエイジング効果
「抗酸化作用があるからこの食品を食べた方が良いよ」と話題にあがることも多いですが、具体的にどのような作用なのか、しっかりとご存知の方は少ないかもしれません。
■抗酸化作用とはどんな働き?
抗酸化作用には、「活性酸素」の発生を抑えて細胞を酸化から守ってくれる働きがあります。
私たち人間は呼吸をして酸素を取り入れていますが、活性酸素はその一部が化学変化を起こして活性化した物質で、体内に入ってきたウイルスや細菌を追い出すための大切な役割を担っています。
しかし、活性酸素が増えすぎると、正常な細胞まで攻撃して酸化させ、病気や老化の原因になってしまうのです。
身の周りにあるモノを想像してみてください。
長い間使用していると、空気中の酸素に触れて錆びてしまうモノってありますよね。
それと同じように、人間の体も錆びて老化を早めたり、病気を誘発したりすることがあるというわけです。
抗酸化作用がある食品を摂取することによって、細胞の酸化を遅らせ老化や病気の予防効果が期待できます。
■抗酸化力が強い食品
ここでは、オリーブオイルの他に抗酸化力が強い食品を挙げてみました。
これらの食品と組み合わせれば食べやすくなりますね。

香味野菜として知られるニンニク・生姜・ネギなどに豊富に含まれています。
臭い成分なので、外出の際は難しいかもしれませんが料理には利用しやすい食材だと言えるでしょう。

大豆製品に多く含まれています。
納豆・豆腐・豆乳などにオリーブオイルを少し加えるだけでも美味しいですね。
ホルモンバランスを整える以外に、抗酸化作用も強く期待されているので特に女性に嬉しい栄養素です。

緑黄色野菜に多く含まれ、にんじん・ブロッコリー・トマトなどに豊富です。
みかん・すいかなどの果物にも含まれています。
薬味、大豆製品、緑黄色野菜がポイントです。
他には、バナナ・緑茶・ブルーベリー・ナッツ類なども抗酸化力が強い食品です。
整腸作用で便秘解消!
オリーブオイルにはお通じを良くする作用があります。
腸壁を刺激して蠕動運動(ぜんどううんどう)を盛んにさせることで、便を出やすくするのです。
また、オリーブオイル自体が便に混ざることで、便を柔らかくして大腸を詰まることなく通過させるという効果もあります。
体内に溜まった毒素や老廃物がスムーズに排出されるようになると、ダイエットにも美肌にも良い影響を及ぼしますよ♪
購入時・摂取時の注意点
摂取量の目安
オリーブオイルが体に良いからと言っても、過剰摂取には注意が必要です。
- 摂る時間は、腸の動きが活発になる朝と夜が効果的です。
- 量は、1日あたり大さじ1杯から2杯が適量です。
そのまま飲むのが苦手な人は、料理に入れても構いませんし、手作りのドレッシングを作っても良いでしょう。
種類と選び方
オリーブオイルにはいくつかの種類がありますが、必ず「良質なエキストラ・バージンオリーブオイル」を選ぶようにしましょう。
現在、日本での基準はJAS(日本農林規格)で決められており、IOC(国際オリーブオイル協会)で決められている世界基準と比べて酸度の基準がゆるいです。
「エキストラ・バージン」を名乗れるのは、JAS基準では酸度が2.0%以下、IOC基準では酸度は0.8%以下のオリーブオイルだけですが、酸度の基準の違いからもわかるように、日本には世界基準でみると偽物や低品質といわれるようなエキストラ・バージンオリーブオイルがたくさん販売されているのが現状です。
美容効果を期待して摂取したいときは、IOC基準を満たした本物のエキストラ・バージンオリーブオイルを購入すると安心です。
<本物で良質なエキストラ・バージンオリーブオイルの選び方>
- 光や酸素を通さない容器に入っている(缶、または濃い色のビン)
- オーガニック認証マークがある
- 原産国(地域)、収穫時期、製法に関する表記がある
- 酸度が世界基準の0.8%以下
- 価格が安いものは避ける(高いものが全て高品質なわけでもありません)
- 賞味期限が長いものを選ぶ
オリーブオイルは、顔用のスキンオイルとしても利用できるって本当?
オリーブオイルは、顔用のスキンオイルとしても有効で、今やオリーブオイル入りのスキンケア用品が売られているほどです。
肌に直接塗るものですから、良質なエキストラ・バージンオリーブオイルを選ぶことが大切です。
<クレンジング>
クレンジングとして使用することで、保湿力の高いオレイン酸の効果によって、必要以上に皮脂が取られるのを防いでくれます。
使用量は大さじ1杯くらいが目安で、顔全体にマッサージをしながら塗りこんでいきます。
<化粧水、乳液、美容液>
化粧水として使用する場合は、通常の化粧水にオリーブオイル1滴から2滴を混ぜてなじませます。乳液・美容液の代わりにオリーブオイルを使用するのも効果的です。
食用オリーブオイルの使用はトラブルの元!
台所に置いてある食用オリーブオイルを使用するのはおすすめできません。
食用オリーブオイルには目に見えない不純物がたくさん含まれているため、肌トラブルを招きかねないからです。
スキンケア用のオリーブオイルは精製されているため、肌トラブルの元になる不純物が取り除かれ、独特のニオイも抑えられています。
パッチテストを忘れずに
スキンケアをはじめる前には、必ずパッチテストをして異常がないことを確認してから使用しましょう。肌が敏感な人には刺激になってしまう恐れがあります。
まず、手や足などの目立たないところに塗って24時間放置します。
赤みなどが出なかった場合は、顔の目立たないところに塗ってみて同じく様子を見ます。
もし何かの肌トラブルが発生した場合は、必ず水で洗い流して皮膚科を受診するようにしてください。
また、オリーブオイルに含まれるオレイン酸には保湿効果があるため、脂性肌の人には向きません。
過剰な皮脂はニキビの元になる「アクネ菌」を増殖させてしまうことがある他、皮脂で毛穴が詰まる、キメが乱れて毛穴が目立つ、などの悪影響を及ぼすことがあります。
まとめ
いかがでしたか?
オリーブオイルにこんなにも嬉しい美容効果があるなんて、驚いた方も多いのではないでしょうか?
しかし、いくら体に良いと言っても、オリーブオイルは「油」です。
必要以上に摂り過ぎないように、また、スキンケアとして使う場合は肌への刺激もリスクとして認識しておく必要があります。
オレイン酸は熱に強いため、今までサラダ油で行なっていた調理をオリーブオイルに変えるといった小さなことから始めてみると、長く続けやすいかもしれませんね♪
是非あなたのご家庭でも、オリーブオイルをちょっぴり食生活に取り入れて、美容を意識してみませんか?