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下半身のむくみ太り・水太り解消法!ぶくぶくおデブになる前に

 2016/12/06 美容 健康
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女性に多い下半身のむくみ。下半身太りのタイプは、主に「むくみ」「脂肪」「筋肉」によるものの3つに分けられますが、女性の約7割の人がむくみで悩んでいると言われています。

(↓脚太りのタイプを知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。)

【脚が太い原因と改善策】あなたの脚は何太りタイプ?

むくみは放っておくと、慢性的な下半身太りの原因になってしまいます。

けれども、むくみ太りは脚太りのタイプの中で、一番脚やせをしやすいタイプだと知っていますか?

その日のむくみはその日のうちに解消するとともに、むくみの原因を取り除いて、スラリとしたスッキリ美脚を目指しましょう。

まずは1日5分から。
下半身のむくみ太りは毎日のケアでスッキリ改善されることが多いんですよ♪

今回は、下半身のむくみ太り・水太りを解消する7つの方法をご紹介します。

下半身のむくみ・水太りの原因

「むくみ太り」「水太り」と聞くと、水分の摂りすぎが原因のようにも思えますが、実は、代謝の衰えによって余分な水分や老廃物をうまく体外へ排泄できないことが原因です。

最も大きな要因は、女性は男性と比べて筋肉量が少ないことと、脂肪量が多いことにあります。

筋肉が動くときにはエネルギーが必要です。
そのため、筋肉の動きに合わせて血流が活発になり、熱が発生します。

熱の発生による体温の上昇は更に血流を活発にしますので、筋肉の多い男性はむくみが発生しにくいというわけです。

また、ふくらはぎの筋肉には、血液を心臓に戻すポンプの働きがあります。

ところが、男性に比べて筋肉量の少ない女性は、このポンプ機能が弱いです。

そのうえ、台所での立ち仕事や座りっぱなしのデスクワークなど、長時間同じ姿勢で過ごす機会の多い女性の場合、心臓に戻す力に限界があり、どうしても下半身に血液が溜まりやすい状態になります。

さらに、足先の毛細血管は女性の方が細く、男性よりも血液循環が悪くなりやすいため、下半身に溜まった余分な水分や老廃物は上半身に戻ることができず、むくみを発症しやすいというわけです。

食生活の乱れ・塩分の取りすぎとむくみの関係

現代人の食生活は乱れがちです。
中でも、特に気をつけなければいけないのが塩分です。

醤油、塩、ソース、ドレッシング、レトルト食品やお菓子など、美味しくいただくために一日の食生活の中で塩分を取る機会は非常に多いです。

細胞の外液に多く存在しているナトリウムは、細胞の内液に存在しているカリウムとバランスを保つことで、細胞外液の浸透圧や水分量の調整をしたり、筋肉や神経の働きを正常に保つ働きがあるため、ナトリウムそのものは生命維持に欠かせないミネラルのひとつです。

しかし体内のナトリウムイオンが増えて浸透圧が上がると、私たち人間の体は、元の濃度に戻すために水分を多く欲しがるようになります。

塩辛いものを食べると、防衛反応として喉が渇き、たくさん水を飲むということです。

普通は水分を摂り過ぎて体内に水が大量に存在すると、汗や尿として体外に排泄します。

しかし、汗をかきにくい環境や、仕事が忙しいなどの理由でトイレを我慢して水分を排出できないでいると、体内に水分が溜まってむくみの原因となってしまいます。

塩分の摂り過ぎによるむくみは、浸透圧が安定すると健康であれば2~3日で自然に治まります。

しかし、それが続くと、高血圧や心臓疾患、脳卒中など、生命に関わる重大な病気を引き起こす危険性も高まるため、一時的なことと思わず、日頃から減塩を心がけることが大切です。

なかなかむくみ治まらない時は腎臓の疾患なども考えられますので、早めに医療機関を受診しましょう。

骨盤のゆがみとむくみの関係

骨盤のゆがみのタイプ表

骨盤のゆがみも、むくみの原因のひとつと言えます。

骨盤がゆがむと、ゆがんだ骨盤を支えようとする周りの筋肉は徐々に硬くなり、腰から太ももにかけて筋肉疲労が起こります。

硬くなった筋肉は、毛細血管やリンパ管を圧迫して血液やリンパ液の流れを邪魔することになるため、細胞質に老廃物が溜まりやすくなり、むくみの原因となります。

また、心臓に血液を戻す下大静脈という太い血管を圧迫すると、上半身と下半身を行き来する血液の流れも悪くなります。

下大静脈の説明図

ふくらはぎから足先にかけては心臓から遠いため、その影響はさらに顕著で、冷えやむくみが足先やふくらはぎに現れやすいのはこのためです。

冷えとむくみの関係

血液が血管を流れる過程には、大きく分けて二つのパターンがあります。

ひとつめは、栄養素と酸素を豊富に含むフレッシュな血液が「動脈」を通る血流です。
これは心臓のポンプを使って体のいろいろな場所に送られます。

ふたつめは、栄養素と酸素を豊富に含むフレッシュな血液が消費された後に出てくる余分な水分や老廃物を心臓へ戻すための「静脈」を通る血流です。

動脈を通る綺麗な血液には、体内で形成された熱も含まれていますので、外気温で皮膚が冷たくなるのを防ぐ作用もありますが、この血液の流れが悪くなると、体温調節ができなくなり冷え性になります。

下半身に届けられた血液は、消費された後ふくらはぎのポンプを使って上半身に戻されますが、ふくらはぎが冷えていると、筋肉がこわばり血液を上へ押し上げる力が弱くなります。

「帰りの血液(静脈を通る血液)」は「行きの血液(動脈を通る血液)」ほど元気ではありませんから、ふくらはぎのポンプが血液を上へ押し上げる力が弱まっていると、余分な水分や老廃物が下半身に溜まってむくみを生じやすくなるのです。

運動不足とむくみの関係

運動するときには筋肉が使われます。
筋肉が活動するためにはエネルギーが必要で、人の体の中では炭水化物や脂肪からエネルギー物質を合成し、活動する筋肉に供給しています。

そのため、代謝が活発になると熱エネルギーが上昇し、血流が良くなってきます。

筋肉は届けられたエネルギーを使って活動しますが、活動した後、エネルギーは熱に変わり体温が上昇します。すると、体温の上昇によって、活動した筋肉の近辺にある血流が改善されることになります。

もちろん筋肉が伸びたり縮んだりすることによって、血管やリンパ管が圧力を受けて、滞っている血液やリンパ液が流れ出す効果も期待できます。

下半身のむくみは、血流が悪化することによって老廃物を含んだリンパ液が上半身へ戻ることができなくなったために発生した水たまりのようなものです。

ですから、運動をして筋肉を使うことで血流が改善され、むくみを解消できるのです。

むくみを解消するための運動は、血流を改善するために必要な熱が発生すれば良いので、激しい運動は必要ありません。散歩や軽いストレッチでも十分な熱量が発生します。

姿勢とむくみの関係

悪い姿勢は、体のあちこちにある血管を圧迫し、むくみの原因になることがあります。

悪い姿勢というと、猫背や、お腹や胸が突き出たような反り返った姿勢が代表的です。

このような姿勢でいると、不自然でバランスが悪い体を支えるために、無意識のうちに下半身(特に太ももやふくらはぎ)に力が入ることになります。

常に筋肉に力が入っている状態になると、緊張して硬くなった筋肉が近辺にある血管を圧迫するため、血液の流れが悪くなります。

血液の流れが悪くなると、余分な老廃物や水分は細胞内に溜まってしまいます。

これが、姿勢が悪くなった時に下半身にむくみが発生する理由です。

この現象は、下に行けば行くほど強くなってきますので、ふくらはぎのむくみなどは顕著に出てきます。また筋肉の少ない末端の毛細血管では、冷えの症状も感じる場合が多く見られることでしょう。

ふくらはぎの筋肉には、血液を下半身から上半身へと引き上げる心臓の活動を助ける働きもあります。

姿勢が悪くなり、ふくらはぎの筋肉がそれを支えるために緊張した状態を維持すると、ふくらはぎの血液循環機能が低下することにもつながり、末端の血液の循環はさらに悪化してしまいます。

ホルモンバランスの乱れとむくみの関係

ホルモンバランスが乱れるとさまざまな体調不良を引き起こしますが、むくみもそのひとつです。

人間の体は、健康であれば、体内にある余分な水分は汗や尿として体外に排出され、体内の水分が一定になるように調整されます。

ところが、余分な水分がうまく排出されなくなると、むくみと呼ばれる現象が起こります。

この排尿に大きく関与しているのが腎臓です。

腎臓は脳の指示により、体内の水分バランスを調節しています。
そして、脳が腎臓に指示を出すときに使っている物質が、抗利尿ホルモンと呼ばれる物質です。

抗利尿ホルモンは、水分の排出を抑えるように腎臓に指示を出して、水分不足にならないようにするホルモンです。

ストレスや睡眠不足の影響で抗利尿ホルモンが大量に生産されると、尿が出なくなって余分な水分や老廃物を体内に溜め込み、むくみが生じてしまうのです。

睡眠不足とむくみの関係

睡眠不足による代謝トラブルでも、むくみは発生します。

睡眠は、一日働いた体の中の組織や内蔵を休めるための時間です。
睡眠不足が重なると、体を休める暇がなく、体のあちこちでトラブルが発生します。

単純に眠れば良いというわけではありません。
「深い眠り」と言われているノンレム睡眠を確保することが大切です。

ノンレム睡眠の時間になると、脳が休息状態に入ることができます。
この間は、呼吸や脈拍が穏やかになり代謝活動は最小限に抑えられます。

体内に溜まった疲労物質を処理したり、疲れた組織の修復が行われたりしているのもこの時間です。

ですから、良質な睡眠が不足すると、本来睡眠中に行われるべき細胞への癒し効果がなくなり、疲労が溜まったまま目覚めることになります。

このような睡眠が続くと、体の代謝活動もままならず、老廃物の蓄積も悪化することになり、血液がドロドロになっていきます。

粘性の高い血液は血流を悪くするため、血液循環が滞りむくみが発生しやすくなります。

水分不足・水分過多とむくみの関係

むくみは、いわゆる水太りですので、水分を摂り過ぎなければむくみは起こらないと考える人もいますが、水分不足でもむくみは発生します。

水分が不足すると、血液の成分の濃度が上がってしまいます。

濃度が上がると血液の粘度が増してドロドロになり、血流が悪くなってしまいます。
粘度の高い血液が抹消の細い血管に流れてきても、正常な血流を維持することができません。

ドロドロの血液は重力に逆らって上半身に送ることが難しくなるため、老廃物が下半身に溜まってむくみとなります。

反対に、大量に水分をとった時は、血液の量が増えます。

体内に取り込んだ余分な水分は、通常は尿や汗として体外に排泄されるのですが、そんなにすぐにとはいきません。

増えた血液は重力の影響で下半身に集中することになり、末梢の毛細血管では受けきれなくなります。その結果、余分な水分が血管の外に滲み出てむくみとなります。

水分は、短時間で一気に摂るのではなく、1日1.5L~2Lをこまめに摂取した方が良いと言われるのはこのためです。

「1日2Lは飲みすぎ」「むくみの原因になる」という声もありますが、1日2Lをこまめに飲んでも体がむくんでしまうのは、血行不良が主な理由です。

筋肉量を増やし、代謝を上げることで、慢性的なむくみや冷えは徐々に改善されていきます。

それでもむくみが改善されないときやおかしいと思ったときは、病気を疑い早めに医療機関を受診しましょう。

足がむくみやすい季節

足のむくみは、血漿と呼ばれる血液の成分が血管からしみ出して細胞質の間に溜まってできたものです。

このような現象は、血流の悪化が原因で起こることが多いため、同じ原因で起こる冷え性の時期と重なるケースが少なくありません。

冷え性の発生しやすい時期というと、まずは「冬」です。

冬は寒いため、外気温に体温が奪われることで血管が収縮し、血液の流れが悪化しやすい季節です。

血管が狭くなると血管の内圧が上がって血液から血漿がしみ出しやすくなり、これがむくみを引き起こします。

そして、冬よりも注意する必要がある季節が「夏」です。

夏場は、暑い屋外からエアコンで冷えた屋内に入ると、急激に血管が収縮してしまうため、冬と同じようなメカニズムでむくみが発生しやすくなります。

また、夏に冷たい飲み物や食べ物を摂る機会が増える人は、体を冷やして血行を悪くし、冷えやむくみが発生しやすくなってしまいます。

下半身のむくみ太り・水太りを解消する7つの方法

1. ツボを押す

下半身のむくみに効果的なツボは、やはり足にあります。
もともと足にはツボが集中しており、足のツボだけでほとんど全身のケアができるほどです。

湧泉(ゆうせん)

湧泉(ゆうせん)の場所を説明する図

足の裏中央よりやや前方にあり、5本の指を曲げると少し凹む部分にあります。

湧泉は、むくみ、冷え、疲れ、生理痛、更年期障害、不眠、などの他、さまざまな体の不調に効果があり、字のごとく泉のようにエネルギーが湧き出るツボです。

血海(けっかい)

血海(けっかい)の場所を説明する図

足を伸ばしたとき、膝のお皿の内側にできるくぼみから、指3~4本分くらい上にあります。

血海は、生理痛に効果的なツボとして知られており、その他、更年期障害などの婦人科系疾患、貧血、むくみ、冷えなどに効果があります。

血が海のように集まる場所という意味をもち、血の巡りを良くするために効果的なツボです。

曲泉(きょくせん)

曲泉(きょくせん)の場所を説明する図

足の内側。膝を曲げたときにできるシワの先端にあります。

曲泉は、気が泉のように湧き出る場所という意味をもち、むくみに効果がある他、膝の痛み、肝臓の不調、婦人科系の不調、泌尿器系の不調、生殖器系の不調などに効果があるツボです。

三陰交(さんいんこう)

三陰交(さんいんこう)の場所を説明する図

足の内側。くるぶしから指4本分ほど上にあります。

三陰交は、3つの陰の経路が交わるところという意味をもち、生理痛、冷え性、むくみ、更年期障害、などの婦人科系疾患に効果があるツボです。

安産のツボとしても知られています。

大谿(たいけい)

大谿(たいけい)の場所を説明する図

足首のくるぶしの後ろ、アキレス腱との間にあるツボです。
足のむくみに効果がある他、肝臓の機能を高め、老廃物の代謝を活発にし、疲労回復効果があります。

解谿(かいけい)

解谿(かいけい)の場所を説明する図

足首の前側、中央にあります。

足の疲れやこわばりを和らげ、むくみを解消し、足首をすっきり細くする効果があります。
関節痛、リウマチ、捻挫、頭痛、めまいなどにも効果的なツボです。

太衝 (たいしょう)

太衝 (たいしょう)の場所を説明する図

足の甲の、親指と人さし指の骨が交わるところのくぼみにあります。
足のむくみの他、疲れ、ストレス、二日酔い、頭痛、吐き気、生理痛、不妊などにも効果があると言われるツボです。

足三里(あしさんり)

足三里(あしさんり)の場所を説明する図

膝の皿の外側にあるくぼみから、指を3~4本分下におろしたところにあります。
足のむくみ、疲れ、冷え性を改善する他、胃腸の働きを整えるなどの効果があるツボです。

豊隆(ほうりゅう)

豊隆(ほうりゅう)の場所を説明する図

足三里から更に下へ、ふくらはぎを触った時に、筋肉が一番盛り上がっているところにあります。
ふくらはぎのむくみを解消する他、咳、たん、胸の痛み、胃腸の不調などに効果があるツボです。

委中(いちゅう)

委中(いちゅう)の場所を説明する図

膝の裏側、中央にあるツボです。
背中の痛み、腰痛、坐骨神経痛、ふくらはぎのむくみなどに効果があります。

また、膝の裏側には「膝窩リンパ節」といって、老廃物を排泄するための重要なリンパ節があります。

ここが詰まっているとリンパの流れが滞り、膝から下に溜まった余分な水分や老廃物を上半身へ戻す力が弱くなってしまうため、ふくらはぎ・足首のむくみや冷えをはじめ、さまざまな体調不良を引き起こす原因になってしまいます。

承山(しょうざん)

承山(しょうざん)の場所を説明する図

足の裏側、ふくらはぎの中心線上で、腱に切り替わる境目部分のツボです。
ふくらはぎの疲れやむくみ、腎機能の低下、痔、腰痛などに効果があります。

2. マッサージでリンパの流れをスムーズに

リンパマッサージは、心臓から遠い足首から太ももの付け根に向けて、徐々にリンパ液を押し出すようなつもりでゆっくり優しく行います。

膝の裏側には、リンパ節と言ってリンパ管が集中する場所がありますので、特に念入りに指の腹で押すようにしてほぐしてください。

3. 下半身のむくみ解消に効果的な運動・ストレッチ

むくみに効果的なストレッチもいろいろありますが、テレビを見ながら簡単にできる「ふくらはぎ」と「股関節」のストレッチをご紹介します。

ふくらはぎのストレッチ

床に座って、片足をまっすぐ伸ばします。

足先を持って、足の指先をゆっくりと手前に引いたり緩めたりすると、ふくらはぎとアキレス健が伸びて刺激されるのを感じることができます。

体が固くて辛い!という場合は、足にタオルをひっかけて両端を持ち、手前にゆっくり引いてふくらはぎを伸ばしましょう。

股関節のストレッチ

正座(または正座を崩した横座り)の体制から、片足だけを後ろに伸ばして股関節が開くようにします。

左右を入れ変えて反対の足も同様にしてください。
太ももの付け根が伸びて血管が解放されるようになります。

4. 下半身のむくみ解消のために摂りたい食べ物

下半身のむくみ解消のためには、食事の減塩を意識することが重要です。

塩分の多い食事を摂ると、血液中のナトリウム濃度が上昇します。そして、それを適正な値にするために大量の水を飲むと、余分な水分は重力に従って下半身に溜まり、むくみの原因になります。

そんな時に摂取したい食べ物が、ナトリウムの排出を促進する成分「カリウム」を含んだ食品です。

カリウムの多い食品を食べることによって細胞内のカリウム濃度を上げてバランスを取れば、水分を大量に取り込む必要がなくなります。

カリウムが豊富な食品は、野菜ではパセリ、ほうれん草、アボガド、エリンギ、さつまいもなどが挙げられます。

また、タイやカツオといった魚類にも含まれています。

果物では、干しブドウ、バナナ、メロンなどがあります。

塩分の多い食事には、カリウムの多い食品を使った付け合せの野菜や小鉢を添えると良いでしょう。

ただし、バナナやメロンなどの南国産の果物は身体を冷やす効果があるため、摂り過ぎないよう注意してください。

5. 下半身のむくみがとれるお風呂の入り方

下半身の血流を良くしてむくみを解消するために、入浴はとても効果的です。

ただし、シャワーは表面的に温まることができても体の芯から温まることはできません。

効果的に入浴するには、しっかり湯船に浸かることが大事です。

入浴はぬるめのお湯に30分~40分かけて、ゆっくり入るようにしましょう。
その間に代謝が活発になり、むくみが発生しにくい体をつくることができます。

また、お風呂に入ると汗をかきます。
体内の水分が減ると血液はドロドロになってしまいますから、入浴前後にはコップ1杯の水を飲む習慣をつけましょう。

入浴中のお供に、ペットボトルの水を1本持ち込んで水分補給することもおすすめです。

温冷浴の効果と方法

「熱いお風呂が好きなのに、入浴はぬるめのお湯がいいだなんて・・・。」
という人におすすめなのが、温冷浴です。

温かいお風呂に入る → 冷水を浴びる → 温かいお風呂に入る → 冷水を浴びる

を交互に行うことで自律神経を整えて、むくみや冷えの改善、疲労回復などに効果があると言われる入浴方法です。

人間の体は、温まると毛細血管が太くなり、体温を一定に保とうとする力が働いて熱を外に逃そうとします。

そこへ冷たい水をかけることで毛細血管が急激に収縮して熱を閉じ込めるため、温まった体でそのまま浴室から出るよりも温かさが持続するのです。

家庭で行う場合は、熱いお風呂から上がった時にシャワーで足に水をかける程度で構いません。

ただし、冷水で急激に冷やすことは、危険を伴う方法でもあります。

心臓が弱い人、高血圧の人、高齢者や妊婦、内臓疾患などで治療を受けている人は、医師の診断を受けた方がよいでしょう。

また、健康な人も、冷水をかけるときはいきなり太ももからかけるのではなく、心臓から遠い足先からかけるようにしてください。

半身浴の効果と方法

発汗を促し、血行促進に効果的な入浴方法といえば、半身浴は理想的です。

肩までお湯につかる全身浴は、全身が温まるだけでなく、浮力が働き筋肉を使う必要がないので体全体がリラックスできますが、水圧が心臓や肺に負担をかける入浴方法ですので、心肺機能に不安のある人にはお勧めできません。

しかし半身浴は、心臓や肺に負担をかけずに、むくみを解消するのに効果的な入浴方法です。

体をじっくり温めて血流を良くすることで、リンパの流れがスムーズになり、むくみや冷えが解消されます。

半身浴をするときは、入浴前後に必ずコップ1杯の水か白湯を飲み、浴室へはペットボトルを持ち込んで、脱水症状を起こさないようにご注意ください。水分摂取は、血液をサラサラにして老廃物を流しやすくするためにも有効です。

入浴中に代謝が確実に行われるように、できるだけ長い時間浸かっている方が良いでしょう。

みぞおちよりも下だけ湯船に浸かり、お湯の温度は心臓や肺に負担をかけないように少しぬるく感じるくらいが丁度良いです。

できればお風呂に蓋をして、顔だけ蓋から上に出すような形にすると発汗が促進されます。

半身浴をしながらリンパマッサージをすると更に効果が高まります。

足湯の効果と方法

お風呂はシャワーで済ませてしまうという人も多いですが、できればしっかり湯船に浸かってほしいところです。

それでもどうしても湯船に浸かれないという人には足湯がおすすめです。

特に、ふくらはぎのむくみが気になる時は、足湯だけでも効果が期待できます。

足湯の方法は、洗面器やバケツに、少し熱いくらいのお湯を張って足を浸けるだけです。

足先の冷えだけなら20分もすれば十分ですが、下半身全体の血流を改善するには40分から1時間くらい浸けていたいところです。

雑誌や小説を読んだりテレビを見たりしながら足湯をするのも良いですし、マッサージをしながらの足湯はむくみ太り解消に効果的です。

お湯の温度が下がってきたら熱いお湯とこまめに交換するようにしてください。

交換するときには、冷たい水を足にかけて血管を収縮させると体内の熱が外へ逃げていけなくなるので効果はさらにアップします。

そして、再び用意した熱い湯に足をつけると血管が広がり血流が活発になります。

これを繰り返すと、足湯による血流改善効果が持続するようになります。

6. 足をあげて寝るむくみ対策。その方法と効果的な高さは?

寝ている間に簡単にむくみを解消する方法として、足を高くして寝るという方法があります。

寝転んでいれば上半身も下半身も同じ高さにありますから、少し足を上げるだけで、充分むくみ解消効果が期待できます。

足の高さは5cmから10cm程度が良いでしょう。

高く上げすぎると、足先から戻ってくる血液が太ももの付け根を圧迫してむくみを悪化させたり、足先の血流が悪くなってしびれたりしてしまいますので注意しましょう。

足元にクッションやタオルを置くだけでも足を持ち上げることができますが、最近は、いろいろな足枕も販売されています。

7. 下半身のむくみを防ぐ正しい立ち方・座り方

姿勢を正しく保つことは、様々な健康被害から体を守ってくれます。
それは、立っている時も、座っている時も重要です。

女性の体は、通常の臓器に加えて女性特有の卵巣や子宮といった器官が骨盤付近にあります。それだけに、悪い姿勢は骨盤への負担が大きく、骨盤のゆがみが血流を抑えてしまうことがあります。

「正しい姿勢」と言うと、背筋を伸ばすとよく言われますが、それは少し違っています。

人間の背骨は背中の部分から湾曲しながら骨盤につながっていて、それが自然な姿勢です。

ですから、無理に背筋を伸ばすと、背骨が反り返った状態になって骨盤が開いてしまいます。

この背骨の湾曲をキープするような歩き方や座り方が理想的な形で、イメージとしては腰に上半身をのせているような形です。

重心は、前にずれても後ろにずれても骨盤や太ももへの負担は大きく、それが血流の悪化を促し、むくみの原因となってしまいます。

日本では、「正座」という座り方がありますが、これは、重心が体の中心に位置して、骨盤に上半身がきっちり乗っかるような座り方です。

椅子に座るときも、背筋を伸ばしすぎないこと、そして、少なくとも猫背にならないことに注意しましょう。

お尻は椅子にぴったりと付け、床と太ももが平行になるか、膝が少し高くなるように座ります。

足裏は床にしっかりつけるようにし、もし足が浮いてしまうときは、椅子の高さを調整するか、足の下に台などを置いて、高さを調整しましょう。

また、椅子に座るときに足を組むのはNGです。
太ももにある血管を圧迫し、むくみの原因になってしまいます。

歩く時も、重心を体の中心に持ってくることを意識することが大切です。
正しい姿勢で立つことで、足の筋肉がバランスよく使われ、下半身全体の血流が良くなり、痩せやすい脚へと変わっていきます。

まとめ

いかがでしたか?

毎日の生活習慣をほんの少し意識するだけで、むくみによる下半身太りは解消されていきます。

特に、日々の疲れを放置したまま眠ってしまっていた人は、まずは毎日たった5分だけでも、就寝前にマッサージを習慣付けてみてください。
きっとスッキリを実感できるはずです。

年齢が上がれば上がるほど、代謝が落ちて痩せにくい体になりますので、できれば軽い運動やストレッチも加えて、むくみのない綺麗な美脚を手に入れてくださいね。

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