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元塾講師が語る!子供に合った塾選びのポイントとは?

 2017/06/19 子育て・教育
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ひと昔前と比べて、近年は小学生から塾に通い始める子供も増えてきましたよね。学校の授業だけでなく、付加価値を見出した授業を受けさせることで、将来に役立てようと考えるからでしょうか。

しかし、塾に通わせたからといって、必ず成績が伸びるわけではありません。

塾にはさまざまな形態があるため、子供の性格・モチベーションなどによって、向き不向きがあるのです。

この記事の筆者は、過去に塾講師として働いた経験があります。
個別指導塾、少人数制の塾、集団塾と、いくつかの塾で講師を経験したことで、その塾に合う子、合わない子を何人も見てきました。

せっかく塾に通わせるのだったら、子供のためになる塾に通わせたいですよね。

そこで今回は、塾選びで失敗しないためのポイントをご紹介します。

学校と塾はどう違うの?

「学校」では、基本的に教育指導要領に基づいて学習をすすめなければなりません。
そのため、全ての子供のレベルに合わせて学習するのは難しいのが特徴です。

学習レベルだけでなく、学習へのモチベーションも子供によって違うため、平均レベルの子供に合わせた指導法を意識しているとも言えるでしょう。

それに対して、個々の生徒のレベルやモチベーションに合わせて、学力アップのために通うのが「塾」です。教育指導要領の範囲外のテクニックの他、勉強への取り組み方なども学べるメリットがあります。

塾に通う目的をはっきりさせよう!

塾を選ぶ前に、まずは塾へ通う目的を明確にすることが必要です。
塾に通う目的は、大きく二つに分けられます。

学校の授業に追いつく目的、学力を定着させる目的

学校の授業についていけないと悩んでいる子供には、授業内容の補習が中心となる塾がおすすめです。
このような塾は、学校で行われる定期テストで点数が取れることを目標とし、地元の小さい塾など小規模であることが一般的です。

また、

「成績は平均レベルだけど、定期テストでより良い点数を取りたい!」
「授業内容についてより理解を深めたい!」

のように、定着を目的とする場合にもおすすめです。

受験対策が目的

中学受験・高校受験・大学受験などの受験を視野に入れた学習をしたい子供には、受験対策ができる塾を選ばなくてはいけません。

特に、私立の学校・難関校を目指す場合は、出題形式が異なるため、その学校に合わせた指導ができる塾を選ぶ必要があるでしょう。

受験目的に限らず、学校の授業内容以上の高度な内容を学びたい子供にもおすすめです。

塾の形態はさまざま!選び方のポイントは?

近年、塾の形態は多様化してきました。
目的によって塾を絞り込んだら、次は塾の形態をみていきましょう。

ここでは、塾の形態ごとに、向いているかどうかがわかるポイントをご紹介します。

20人以上の集団授業

学校のクラスより少し小規模な集団授業です。
クラスの平均レベルに合わせることは学校と同じですが、取り組むべき内容はカリキュラムに沿った内容になっています。

例えば
「共通の志望校を目指す生徒たちのクラス」
「中高一貫校で同じ学校に通う生徒たちのクラス」
などがその例です。

先を見据えているという点では、受験を意識した塾だといえるでしょう。

大手の塾だと、進学情報に関する説明会も多く開催されるため、学校では入手できない情報が豊富な点でも保護者としては助かります。

また、集団授業の講師の方が、講師の学力や授業の構成力が高い傾向にあります。
その理由は、集団授業の講師に採用されるためには、学力審査の他、模擬授業の審査にも合格する必要があるため、これらの難関を突破した者のみが教壇に立つことができるからです。

集団授業のデメリットとして、授業中に質問できる機会がほとんどないため、分からないことがある場合は、授業後に講師に直接質問する必要があります。

それができずに授業が進んでしまうと、分からないまま進んでしまうことになるため、積極性がある子供に向いているといえます。

10人前後の集団授業

集団授業には変わりありませんが、学校のクラスの3分の1くらいの規模になるため、講師が見ていても子供の反応が分かりやすいというメリットがあります。

一人ひとり、全ての子供の学力に合わせることは出来なくても、何人かの子供の理解が追い付いていない場合は再度説明したり、何人かの子供から共通の質問がある場合はその場で解決できたりすることもあります。

友達と学習することで安心感が高まり、お互い良い刺激になるという一面もあります。
周りに他の友人がいることで、自分とは違う新たな観点を発見できるという喜びも見いだせるのです。

1対2~4の個別指導

「分からないことがあった時にすぐ先生に質問したい」
「学校の授業についていくのが大変」
という子供に向いているのが個別指導です。

個々の苦手な部分やペースに合わせて指導してほしいと考える子供にはピッタリです。

マンツーマンの個別指導と違って、1人の講師に対して2~4人の生徒がつくことで、一人で自習する方法も身に付きます。

なぜなら、講師は順番に指導に当たるため、他の生徒が指導を受けている間は自分にできる学習を進めなければならないからです。

家庭では、一人で宿題をこなしたり、子供自身で自習を進めたりする場がありますよね。

保護者としても「家庭学習の方法も教えて欲しい」というような教育方針の場合は、向いているといえるでしょう。

1対1の個別指導

「学校の授業に全くついていけていない」
「分からないところだけ先生に聞きたい」
「分からない時はその場ですぐに質問したい」
など、苦手解決に重点を置きたい子供におすすめです。

料金は、集団授業や1対2~4の個別指導と比べると高くなってしまいますが、講師がみっちりついて分からないところを解説してくれるので、それだけの価値はあります。

1対1の個別指導塾は、1対2~4の個別指導と併設していて、同じ環境の中で先生と生徒の机を割り振って指導しているところが多いです。

そのため、併設されている塾では、まずは子供の苦手教科だけ1対1で取り組み、苦手意識がなくなってきたら1対2~4に変更するという方法も良いですね。

受験対策が目的の場合、一つひとつの問題を解くのに時間がかかって途中でつまずくことが多い子供は、受験問題を扱う時期だけ一時的に切り替えるのもおすすめです。

しかし、子供のレベルに合わせて指導してくれる個別塾のメリットは、受験生にとっては同じ志望校を目指すライバルとのレベルの差がわかりにくいというデメリットにもなるため、緊張感まで失くさないよう注意が必要です。

家庭教師

家庭教師は、先生が各家庭を訪問する形になるため、通塾時間がかからないというメリットがあります。親の送迎が難しいとき、塾が遠方にあるときなどは効率的だと言えますね。

他の子供と同じ環境で学ぶだけで気が散ってしまったり、あまり同じ学校の子供と関わりたくなかったりする場合にも、選択する人が多いです。

勉強面以外にも、先生との信頼関係を構築することでさまざまな話や相談ごとができるため、メンタルケアにも繋がるのがポイントです。

しかしその反面、仲良くなり過ぎるというデメリットもありますので、子供との相性が良い先生を選択することが大切です。

家庭教師を依頼する時にはある程度の条件は出せますが、親もたまには授業風景を気にかけて、先生との相性をうかがってみると良いですね。

「通塾しなくて良い」
「1対1でじっくり学べる」
「親が様子を伺える」

と聞くと、親にとっては家庭教師が一番良さそうにも思えますが、だからといって全ての子供にとってそれが良いとは限りません。

仲間との競争や適度な自習時間など、集団や1対2~4くらいで指導した方が伸びる子供もいるため、子供の性格や気持ちも考慮して選ぶことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

塾に通うと金銭的にも負担がかかるので、子供にとって有意義な時間になって欲しいと考えるのが親心ですよね。

子供が友達に誘われて・・・、親がママ友に勧められて・・・、といった理由で入塾を検討することがあるかもしれませんが、周りに流されることなく、わが子の性格や学力に合う塾なのかを子供と一緒に考えることが大切です。

塾に通うことは、学校の学びの範囲にはとどまらない、新たな学びを得ることができる良い機会にもなります。

この記事が、子供に合う塾、子供に合う講師と出会うための参考になれば幸いです。

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