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子供にイライラして怒鳴ってしまうママへ。ママの心を軽くする子育てのコツ

大切な我が子のはずなのに、一緒にいるとイライラして怒鳴ってしまう・・・。
こんな矛盾した感情に心が落ち込んでしまうことはありませんか?

いくら言っても言うことを聞いてくれない。
子供の言動にイライラさせられてばっかり・・・。

そんなときは、言うことを聞かない子供に原因があるように思えますが、実は別の理由があるのです。

そこで今回は、イライラしたとき冷静に対処するために、そして、自分の感情に振り回されないために、イライラしない子育てのコツをまとめました。

原因は子供じゃない?!子供にイライラする本当の理由5つ

「あなたをイライラさせているのは、子供の存在自体ですか?」
と問われたら、

その答えは、きっとNOですよね。

では、「子供の言動ですか?」
と問われると、

YESと答えるかもしれません。

けれども、答えは両方NO。

イライラの原因は子供の存在でも子供の言動でもありません。
ここでは、子供にイライラする5つの理由をみていきましょう。

1.あなたが持っている「枠」の存在

「枠」とは、自分自身の中にある基準です。

人に対して、ここまでならイライラしないけれどここから先を超えてしまうとイライラしてしまう、というボーダーラインのこと。イライラ基準とも言えますね。

自分が許容できる枠から飛び出たことに対して、嫌だと思う感情が湧いてくるのです。

人によってこの枠の大きさは違います。

例えば、

  • 部屋が散らかっていても気にならない人
  • そこそこ片付いていればいい人
  • リモコンの並びまできっちり整っていないと許せない人

など、いろんな枠の大きさがあるのは普通のことです。
けれど、その基準が自分の枠を超えていると、イライラが爆発してしまうというわけです。

あなたにとって許せないことが、子供にとっては許せることかもしれない。
つまり、自分の基準を子供に押し付けているからイライラしてしまうのです。

2.日々のストレス

日々の生活の中で受けるストレスも、自分をイライラさせてしまう原因のひとつです。

(例)
  • 夫婦関係、職場の人間関係、ママ友との関係、ご近所付き合いなどの対人ストレス
  • 仕事のストレス
  • 多忙なスケジュール
  • 育児疲れ
  • 苦手な家事
  • 金銭的な不安
  • 子供の学校のこと
  • 家庭のこと
  • 将来のこと
  • 睡眠不足、栄養不足
  • パソコンやスマホの長時間作業
  • 夫の転勤など、生活環境の変化によるストレス
  • 天候、気温、湿度、騒音など、環境によるストレス

心に余裕がない時は、いつもは冷静に対処できる場面なのにイライラすることってありますよね。
そんなときはストレスの原因を探って元を絶つことが大切です。

3.理想が高い、負けず嫌い、完璧主義、嫉妬深い

理想が高く、完璧主義なママは要注意です。

「母親はこうあるべき」という母親像の理想が高いと、そんな母親でいさせてくれない子供の言動にイライラ。

「こんな子供になってほしい」という子供への期待値が高いと、期待通りに成長しない子供にイライラ。

負けず嫌いは良いけれど、比べる対象が兄弟だったり他の家庭だったり、周囲と比較して嫉妬してイライラ。

子育ては期待通りにならないことが多くて当たり前です。
その度に周囲への不満や怒りを抱いて生活するのは苦しいですよね。

ほんの少し期待値を下げて、完璧主義をやめる意識改革が必要なのかもしれません。

4.睡眠不足、疲労

睡眠不足や心身の疲れは、イライラを増殖させてしまいます。
忙しい日々でも疲れを溜めすぎないように、適度に休息をとりましょう。

5.女性ホルモンの影響

ホルモンバランスが乱れると、イライラ、肌荒れ、疲労感、むくみなど、さまざまな不調が現れます。その不調は自分自身だけでなく、周りにも影響を与えてしまうこともしばしば。

特に、生理前や生理中、産後、更年期のホルモンバランスの変動で怒りっぽくなったり、攻撃的になったりする人は、この期間を意識して過ごし、不調を和らげる工夫が必要です。

症状があまりにもひどい場合は医師に相談してみましょう。

イライラ子育てが子供に与える悪影響

子供のためを思って一生懸命子育てしているにもかかわらず、イライラに流されるままつい声を荒げて怒鳴ったり、暴言を吐いたり。
それでも思い通りにならなくて子どもを叩いてしまったり無視してしまったり・・・。

後でどんなに後悔しても、そういった親の対応が続いてしまうと、子供にさまざまな悪影響を及ぼします。

  • 自己肯定感が低くなり、生きづらくなる
  • 自己価値を感じられず、自信が持てなくなる
  • 人の顔色を伺うようになる
  • 他人を攻撃する
  • 人との関わりが苦手になる
  • 諦めやすくなる
  • 神経質で臆病になる
  • トラウマになる(アダルトチルドレン)

イライラ子育ては、子供の未来に大きく影響する問題なのです。

イライラをコントロールするコツ9つ

1.自分の感情(怒り方のクセ)を理解する

「怒る」という感情は、あって当然の感情です。
しかし、だからといってありのままの感情をぶつけていいわけではありませんよね。

肝心なのは、自分の怒り方を客観的に理解することです。
そして、怒り方のクセを知って、必要なときに上手に怒れるようになることです。

実は、怒りの感情と上手に付き合うために感情をコントロールする方法があり、これを「アンガーマネジメント」といいます。

アンガーマネジメントとは?

1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。
怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目標としています。

「一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会」より

アンガーマネジメントは、子育てだけでなく職場などでも取り入れたい方法として、数多くの本が出版されています。

読みやすいマンガ形式のものやママ目線で書かれたものなど、読みやすいものもあるので、育児の合間にぜひ一度読んでみてください。

2.自分の「枠」を広げる

ここでいう「枠」とは、自分の基準や理想です。

例えば、あなたが「待ち合わせ場所へは10分前に着くべき」という考えを持っていたとします。
そんな時に子供がゆっくりご飯を遊びながら食べたり、こぼしたりしたら、ついイライラしてしまいますよね。

これは一見すると、子供がこぼしたことや遊びながら食べたことについて怒っているようにみえます。
しかし、実は「10分前に着くべき」というあなたの理想や基準を守れなくなることについて怒っているのです。

生活のあちらこちらで登場する「~すべき」という考え方を少し広げたり、緩めたりすることで、イライラする気持ちも和らいできます。

3.子供への期待値を下げて、客観的に子どもをみる

子供に期待しすぎて、子供がその期待に応えてくれないとイライラしてしまうことはありませんか?

子供は、自分の子育ての成果物ではありません。
どんなにママが頑張っていても、できないことだってあるのです。

もちろん、ママの子育てのやり方が悪かったわけではありません。

「これはできるはず」という考え方をやめて、客観的に子供をみてみましょう。
すると、今までイライラして見えていなかった子供の良い面が見えてくることもありますよ。

4.自分を満たせる時間を作る

ママも一人の人間です。
ストレスが溜まっていると、どうしてもイライラしてしまいます。

たまには子供をパパや託児所に預け、自分を満たす時間をつくると気持ちをリセットできるのでおすすめです。

預ける人・頼れる人がいない環境で子育てをしている人も、「子供を預けてまで出かけたいと思わない」という人も、自分を満たす方法は人それぞれ違って大丈夫。

ゆっくりお風呂に入ったり、美味しいものを食べたり、温かい紅茶を飲んだり、自分のために心を満たす時間を作ってみませんか?

5.頑張りすぎない、程よく頑張る

家事も育児もすべてを完璧にこなそうとすると疲れますよね。
汚したり、邪魔をしてきたりする子供に、ついイライラしてしまうことも増えます。

「よき妻であり、よき母親でありたいから頑張ろう」
「育児本の通りに頑張ろう」

そんなやる気が心の呪縛になり、あなたを苦しめていませんか?

「ま、いいか」と割り切り、肩の力を抜いてみましょう。
追い詰められていた気持ちが楽になり、子供の失敗にも「ま、いいか」と見守ることが可能になりますよ。

6.気を許せる人と会話する

気を許せる人と会話をすることで、自分の悩みやストレスを正直に話すことができます。
気を遣う必要がなくリラックスできるため、ストレス発散になりますよね。

逆に気を許せない人や自分を攻撃する人とばかり話していると、自分の心を穏やかに保つことは難しくなります。

もしも一緒にいて疲れる人に振り回されることが多いなら、その人との付き合い方、距離の取り方を見直してみましょう。相手のペースに振り回されるのではなく、自分のペースを保ちながら、時には断る勇気をもつことも必要です。

7.日々のストレスや不安など、問題点と解決策を「見える化」する

毎日ささいなことでイライラしてしまう、ということはありませんか?
もしあなたがそうだとしたら、それは子供だけが原因ではないかもしれません。

金銭的なこと、夫婦関係、仕事のストレスや不安など、漠然とした不安や悩みを抱えていると、子供の失敗に必要以上にイライラしてしまうことがあります。

怒ったあとも、根本的な問題が解決していないので、またイライラするという悪循環に陥ります。

そんなときは、不安やストレスを一旦紙に書き出してみましょう。
不安やストレスを書き出したら、それに対する解決策も具体的に文字にして書き出してみます。

「見える化」することで、イライラ解消のためにすべきことがわかり、自分を客観的にみつめることにもつながります。

8.「隣の芝生はいつだって青い」と知る

「よその子はできているのに、我が子はできていない」と思った経験があなたにもあるかもしれません。
すると、子供のできないことばかり見えてきて、イライラしてしまいますよね。

「あの家庭は旦那さんも協力的なのに、我が家は・・・」と、他人の家庭が羨ましくなり、自分の環境を不満に思い、イライラしてしまうこともあるでしょう。

しかし、よその子やよその家庭が優れているように感じてしまうことは誰にだってあるものです。
あなたが羨んでいるあの子のお母さんは、あなたの家庭を羨ましく思っているかもしれないのです。

相手や周りと比較して落ち込み、イライラしては疲れてしまいますよ。

9.自分の頑張りを褒める、自分を認める

ママ業は、毎日家事、育児に追われて自分の時間もなかなか持てませんよね。
よい母親でありたいと思い、さらに頑張ってしまうママさんも多いように感じます。

でも、まず「十分に自分は頑張っている」「自分はすでに良いママだ」と自信を持ってください。
あれもこれも頑張らなくては、と自分を追い立てなくていいんです。

自分を認めてあげることが、イライラや不安の解消につながりますよ。

突発的なイライラをクールダウンする方法5つ

  

1.落ち着くまで深呼吸する

イライラした時そのまま言葉を発すると、自分が考える以上の暴言となることがあります。
それは、子供だけでなくその暴言をはなったママ自身の心も傷つけます。

人間の怒りは6秒しかもたないと言われています。
まず、自分のイライラを感じたら6秒間ゆっくり深呼吸してみましょう。

2.別室へ避難する(一旦その場を離れる)

頭ではイライラしないでおこう、子供に暴言を吐くのはやめようと思っていても・・・
イヤイヤ泣きわめき、部屋を汚しっぱなしの姿を見ていると、イライラは増していきますよね。

そんな時は、子供と距離をおきましょう。

安全を確保したうえで、別室に避難して深呼吸したり、お茶を飲んだりしてみてはどうでしょう。
クールダウンすることで、きちんと子供に向き合い注意をすることもできます。

3.自分の顔を鏡で見る

イライラしたとき、まず鏡をみるというのも有効です。

鏡をみることで一呼吸つけますし、自分の怒った顔を客観的にみることが可能になります。
イライラした自分の顔は、予想以上に怖いことに気がつくかもしれません。

鏡をみてニコリと笑ってみるだけでも、イライラした気持ちがリセットできますよ。

4.イライラ・モヤモヤする気持ちを紙に書き出す

イライラしたとき、カーッとなったまま子供にイライラをぶつけても、子供にその真意は伝わらず、恐怖だけが伝わってしまいます。

そんな時は、自分が何にイライラしているのかを紙に書きだしてみましょう。

例えば、片付けをしないことにイライラしたとします。
しかし、子供の立場からすると、どう片付けていいのか分からないだけかもしれません。

紙に書きだすことで原因と背景がみえてきて、イライラせずに解決策を考えようとする余裕が生まれてきますよ。

5.音楽を聴く

イライラしたら、音楽を聴くのもおすすめです。
音楽を聴くことで、ストレスホルモンを低減できるとして、精神医療の分野でも取り入れられているほどです。

ロックでもクラッシックでも、聴いていて心地よいと感じる音楽であればなんでもOKです。
森や川のせせらぎBGMもヒーリング効果が高くおすすめですよ。

それでも怒りをぶつけてしまったときの対処法4つ

ママも人間ですから、失敗することはありますよね。
頭では分かっているけど、思わず子供に怒りをぶつけてしまった時は、きちんと子供のケアをしてすぐに対処することが望ましいです。
4つご紹介します。

1.素直に謝る

感情的に怒って暴言を吐いてしまったとき、仮に相手が子供でなかったら、私達はきちんと謝罪をしますよね。

相手が子供であっても、まず言い訳をせずに自分が悪かったと謝りましょう。
子供を一人の人間としてきちんと尊重し、向き合う姿勢をみせましょう。

2.冷静に話をする

イライラしたまま怒ると、子供には「怖い」「理由なく怒鳴られた」という記憶しか残りません。

なぜ怒ったのか、次からどうして欲しいかを冷静に話しましょう。
子供も叱られた理由に気がつき、理不尽な怒りをぶつけられたという印象はなくなるでしょう。

この時、立って話すと子供には威圧的に感じられます。
子供と目線をあわせて、話すようにしましょう。

3.子供の言い分をきちんと聞く

感情的な怒りをぶつけられたとき、子供は「怒られたくない」「言うだけ無駄」「どうせ否定される」と委縮してしまうかもしれません。
私達からみると、理由なく反抗したり、片付けをしなかったりするようにみえても、子供には子供なりの理由があるかもしれません。

冷静に話をした後は、「どうしたらいいかな?」「どう思う?」と子供の意見を聞いてみましょう。
子供を一人の人間として尊重し、話し合いの場を持つことで、考える力、話す力が身につき、自己肯定感を高めることにもつながります。

4.愛情を示す

子供はママが大好きです。
怒られた後は、「ママは自分のことを嫌いなのかも」という恐怖にも近い不安を抱えています。
イライラして感情的に怒りをぶつけた事実は消えませんが、ぎゅっと抱きしめたり、「大好きだよ」と愛情を伝えたりしましょう。
子供は、安心感を取り戻すことでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

子育ては思い通りにならないことの連続で、つい怒ってしまったと自己嫌悪することも多いですよね。

「怒り」という感情は人間にとって自然なもので、なくす必要はありません。
しかし、怒りを感情的に子供にぶつけてしまうことが頻繁にあると、子供の心に悪い影響を与えることもあります。

イライラはコントロールし、クールダウンすることで、上手に付き合っていけるものです。
怒りと上手に向き合うことで、きっとママの笑顔も増えるでしょう。

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