子供が不登校になってしまった時!親としての適切な対応6つ!

我が子が不登校になってしまったら…
「なぜ学校に行けないのだろう」と悩んでしまいますよね。
もしかしたら、子供の意見を聞かずして「学校に行きなさい!」と怒ってしまうかもしれません。
しかし一番身近な存在だからこそ、子供が生きやすいように、親としてできることをしてあげたいものですよね。
この記事では、子供が不登校になってしまった時に、親としてできる対応を挙げてみました。
不登校になってしまう原因もあわせてご紹介します。
子供が不登校になってしまう原因5つ
1.不登校の原因として最も多いのは「原因が分からない」ということ
不登校の原因として最も多いのは、学校に行きたくても行けず、しかしその原因が分からないというものです。子供自身も「どうして自分は学校に行けないのだろう」と、学校に行けないことに対して罪悪感を覚えますが、どうしたら良いか原因・解決策が分からず混乱しているのです。
こういった不登校の原因としては、日々めまぐるしく変化する生活の中で抱えたストレスによって消耗した心がエネルギーを使い果たし、燃え尽きたり無気力になったり、といった症状に繋がってしまうことです。
不登校になると、親は「学校に行きなさい」「どうして学校へ行けないの」と無下に声をかけがちですが、そういった言葉掛けによって子供を追い詰めてしまわないよう、細心の注意を払う必要があります。
2.次に多い不登校の原因は、人間関係の問題!
不登校の原因として次に多いのは、切っても切れない人間関係の問題です。
子供は、学校という集合体の中でさまざまな人間関係を築きながら社会に適応できるよう訓練していきますが、そこに馴染めずうまく関係を築けないことで、心が追い込まれて行くのです。
<人間関係の悩みで特に多いケース>
- クラスの友達とうまく付き合えずいじめられている。
- 進級、転入などで、仲間に適応できない。
- 先生との関係をうまく築けない。
3.家庭環境により、子供が不登校になることも
家族は子供にとって最も身近な集合体なので、家庭環境が急激に変化した場合などに衝撃を受けて不登校になることがあるのです。
現れる問題行動として、悪い友達と一緒に非行に走ったり、家族に自分のことを見て欲しいがためにわざと悪いことをしたりする場合があります。
<家庭環境の変化の例>
- 両親の離婚、不仲によって家庭内の雰囲気が悪くなった。
- 身内が亡くなることで環境が変わった。
- 親子関係が上手く築けず喧嘩してしまうことが多い。
- 親の過度な期待や干渉によるプレッシャーに耐えられなくなった。
4.勉強についていけない
学校では大半の時間、勉強をして過ごします。
そのため、勉強についていけない、学習内容が分からない、となると、授業を受けることが苦痛になってしまうのです。
勉強は、教室で座って受ける授業だけでなく、体育や音楽といった芸術的なものも含まれます。
「上手くできないから、その授業には出たくない」のように、周りからは些細なことのように思えることから不登校に発展してしまうことも考えられるわけです。
5.発達障害、神経症(不安障害)などの障害
発達障害や神経症といった障害を持つ子供は、周囲の仲間や環境と馴染むことが難しく、不登校になってしまうことが多いです。
先生方だけでなく、同じクラスの仲間たちにもその状況を知ってもらい、周囲から適切な支援を受けられる環境を整えることが大切です。
子供が不登校になってしまった!親としてできる適切な対応6つ!
ここでは、子供が不登校になってしまった時に親自身ができる対応をご紹介します。
1.子供と向き合って話ができる時間を作る
子供との会話は、片手間ではなくしっかりと時間を取り、聞く体勢を整えてから話をすることが大切です。
ここでのポイントは、まず始めに子供の意見を最後までしっかり聞くこと。
途中で言いたいことが出てきたとき、「それは違うでしょ!」「でも、〇〇でしょ!」と言って話をさえぎってしまうと、子供は自分の意見を否定されたと感じます。
そのときの親の口調が強ければ、子供は萎縮して話を続けられず、心を閉ざしてしまうでしょう。
最後まで話を聞いて、まずは子供の意見を受け止めてあげましょう。
その上で、子供の意見を否定するのではなく、あくまで親の意見として「お母さんはこう思うよ」と伝えるのです。
2.感謝の気持ちや愛情を示す
たとえ家族でも、やってもらったこと、助かったなと思うことに対して、積極的に感謝の気持ちを伝えましょう。
家族だと、やってもらって当たり前になったり、照れがあって言えなかったり、なかなか素直に感情表現できないことがあるかもしれません。
しかし、子供の存在価値を認める感謝の言葉を親が積極的に伝えることで、子供自身も「必要とされている」「感謝されている」と愛情を感じることができるのです。
3.たとえ無気力でも、家族の生活リズムに合わせて生活させる
無気力で学校に行かない状態であっても、家族と同じような生活リズムを心がけて、なるべく外出する機会を作ってあげましょう。
もちろん子供が嫌がっているのに、無理やり外に連れ出すのは逆効果ですが、スーパーへの買い物、親子での外食、公園への散歩など、ちょっとしたことで良いのです。
学校へ行かないからといって昼と夜が逆転したり子供の好きなペースで生活させたりしていると、生活リズムが崩れ、自律神経が乱れ、ますます悪循環になってしまいます。
ご飯はリビングで食べる、家族と同じ時間に起きて同じ時間に寝る、などの約束ごとを話し合い、家族の一員としての役割と責任を持たせることも必要です。
4.親のイライラやストレスを子供にぶつけない
親も人間ですから、ストレスが溜まってイライラすることってありますよね。
そんなとき、感情に任せて子供に八つ当たりしていませんか?
冷静に話せばわかることで過剰に責めてしまったり、普通の会話なのにツンケンした態度で返事をしてしまったり・・・。後悔したことがある人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、子供は理不尽に怒られることで、親におびえ顔色を伺い、心を閉ざしてしまうこともあります。
子供が悪くないのに怒ってしまったときはきちんと謝り、子供の心のケアに努めましょう。
また、家庭内のいざこざや両親の喧嘩など、子供は見ないふりをしていてもしっかりと見ています。
子供の目の届く範囲で声を荒げたり、険悪な話をしたりしないように配慮することも大切です。
5.勉強についていけない場合は、まずは原因をはっきりさせる
学業不振で不登校になってしまった場合は、まずはその中でも何が原因なのかをはっきりさせる必要があります。
- 風邪などで長期間休んでしまい、それから付いていけなくなった。
- 特定の教科が苦手で授業を受けたくない。
- 分からないところが分からない。
- 疲れがたまっていて勉強に集中できない。
- 頑張っていることを評価してもらえず自信をなくした。
のように、子供なりに困っている部分があるはずです。
それをはっきりとさせた上で、どのようにすれば原因を取り除けるのか、解決策を話し合いましょう。
「こんな問題も分かってなかったの?」
「どうしてできないの?」
「どうしてこうなる前に言わなかったの?」
など、子供を責めて追い詰めるような言葉は決して言わないでくださいね。
6.専門家に相談し、適切な支援を行ない見守っていく
心に傷を負って学校へ行けなくなってしまった子供に対しては、家族だけが頑張るのではなく、専門家・学校・地域とも話し合いを設けて、連携していく必要があります。
その際には、大人の一方的な押し付けにならないように、子供の意見を尊重することが大切です。
<不登校を相談できる主な機関>
- 一般社団法人 不登校支援センター
- 教育支援センター(適応指導教室)【教育委員会】
- ひきこもり地域支援センター【厚生労働省】
- 児童相談所
- 発達障害者支援センター
- フリースクール
- 精神科・心療内科などの医療機関
- 不登校専門外来
まとめ
いかがでしたか?
子供が不登校になってしまった時、とにかく親御さん一人で悩まないでください。
身内の方、専門家の先生、学校の先生など…
適切な対応を提起してくれたり、相談に乗ってくれたりする人は必ずいます。
他人と情報交換することで、新たな視点で考えることができる部分もあるでしょう。
この記事では、その中でも一番身近の家族ができることをご紹介しました。
お子様の不登校を解決する上で、少しでも参考になれば幸いです。