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中学生のスマホ所持率は50%超え!持たせるべきか?必要性と注意点

 2019/01/15 子育て・教育
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子供が中学生になると交友関係や行動範囲が広くなり、スマホを持っている子供、持ちたがる子供が増えてきます。

「我が家にはまだ早いわ。」なんて思っていても、子供やママ友の話を聞いて持たせるべきか否かと悩みはじめる親が増え始めるのもこの頃。

スマホは便利なツールですし、塾や習い事の送迎連絡に役立つなど持たせることで安心な面もありますが、親の目が届きにくくなる時期でもあり、悩みどころですよね。

そこで今回は、中学生のスマホ所持事情やスマホの必要性、持たせるときの注意点についてご紹介します。

中学生のときにスマホを持たせた経験がある先輩ママのコメントも掲載していますので、参考にしてみてください。

中学生のスマホ所持率は50%超え!

子供達がスマホを欲しがる時に、よく「みんな持っている」という言葉を口にします。
この「みんな」とはどれくらいの割合か調べてみました。

内閣府の「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、中学生のスマホ所有割合は58.1%にのぼります。今やガラケーは少数派といえますね。

出典:【内閣府】平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)-PDF

最新の調査結果および調査の概要はこちら↓
【内閣府】青少年のインターネット利用環境実態調査

これは全国平均の数値なので、東京や大阪など都市圏に限定すれば所持率はさらにあがるでしょう。
スマホを持たせる時期としては、中学入学時という人が一番多いようです。

スマホを持っていないと仲間外れにされる?

現在の中学生のスマホ利用目的の一位はLINEで、友達とコミュニケーションをとるためです。連絡や雑談がLINEでやりとりされているため、スマホを所有していないことで孤独感や疎外感を感じてしまうことがあるのだそうです。
仲間意識が強く多感な時期なので、実際には仲間外れにされていなくても仲間外れをされたと感じてしまう子供もいます。

しかし、スマホを持てば全て解決かというと、そうではありません。
LINEのグループトークに入れてもらえない、LINEの返信が遅いことによる陰口など、スマホ所有からはじまる仲間うちのトラブルもあります

スマホを所有しているか所有してないかで仲間外れになるとは一概に言えないのです。

中学生にスマホを持たせるべきか?高校生と大学生の親100人に聞いた本音と実情

中学生にスマホを持たせるべきか悩んだとき、先輩ママの意見を参考にしたい!という人もいますよね。
そこで、子供が中学生の時からスマホを持たせていたご家庭の保護者100人にアンケート調査を実施しました。

その結果、持たせて良かったかどうかについては「良かった45人」「後悔した13人」「どちらとも言えない42人」という結果となりました。

中学生からスマホを持たせて良かった?(アンケート結果)

また、中学生から持たせた理由について、最も多かったのは「周りがみんな持っていたから」でした。
部活の連絡網で先生や先輩からの連絡がLINEに指定されているなど、すでに中学生からスマホを持っていて当たり前の時代が来ている学校もあるようです。

中学生からスマホを持たせた理由は?(アンケート結果)

中学生から持たせて「良かった」「後悔した」「どちらとも言えない」の理由は?

良かった

クラスのほとんどの子どもがスマホを持っていて、連絡等に便利でした。宿題等で分からない所等を簡単に調べることが出来たのも便利だったようです。(鹿児島県・45歳)
子供が一人でいる時に、どこにいるのか必要ならすぐに連絡して把握できたので安心感がありました。(静岡県・51歳)
特にゲームなどにのめりこむこともなく、スマホ依存にはならずにそこそこ使っている程度なので持たせて良かったと思っています。(栃木県・55歳)

後悔した

やはり便利な部分はあります。どこに居ても連絡が取れるということです。でもやはり携帯でメールしたりしてる部分で同級生の悪口を書き込んでたという話などを耳にすると、そういう良い悪いを判断する年としては少し早かったかなという部分はあります。(山口県・42歳)
現在、携帯電話を持っている人が多く持たせましたが、やはり、勉強より楽しいのか遊びでも携帯ばかり触っています。(和歌山県・48歳)
ゲームにはまってしまい、遅くまでゲームをしてしまったから。(埼玉県・51歳)

どちらとも言えない

塾の送迎時などすぐに連絡が取れるのは良かったのですが、LINEが絶えずにきたり、SNSの使い方良くなかったり、夜遅くまでゲームをしていたり、生活に支障をきたすことが多く大変でした。それが落ち着くまでに1年半くらいかかりました。便利だけど厄介な物でもあります。(神奈川県・46歳)
周りの子達とコミュニケーションが取りやすくなったのは良かったと思うが、常にスマホなので勉強そっちのけになってしまったことは後悔しました。メリットデメリット両方を感じたので、どちらともいえないというのが本音です。(千葉県・48歳)
遅かれ早かれ持たせたと思うので後悔はしていないが、もう少し遅くても良かったかと思っている。また、携帯持たせる前に、きちんと規則を家族で決めるべきだったと思う。一度持たせてたからだと、規則を作るのが難しくなるので。(埼玉県・47歳)

スマホを持たせるメリット・デメリット

メリット

一番のメリットは連絡ツールとしての優秀さです。

LINEで気軽に友人とやりとりできるほか、画像の送受信で連絡がスムーズにいくこともあります。
親としても、子供と気軽にすぐに連絡がとれることは、事故や事件が心配な昨今、安心でしょう。

2018年6月の大阪北部地震の際、通学途中で震災に遭遇した子供の安否がすぐに把握できなかったとして、保護者からの要望でスマホの校内持ち込みが許可されるようになった例もあります。

  • ゲーム感覚で学べる学習アプリが豊富
  • 素早く情報収集ができる
  • 自分で調べる癖がつきやすい
  • 子供同士の連絡がとりやすくなる
  • 連絡手段を確保できる
  • 子供の居場所が特定できる

デメリット

スマホ所有による一番のデメリットは、スマホ依存からもたらされる生活リズムの崩れ、学力の低下です。
スマホから有害サイトに接続することで、知らない間に身の危険や個人情報流出リスクをかかえる場合もあります。

  • 生活リズムの崩れ(睡眠障害の危険性、視力の低下など)
  • スマホ依存の危険性
  • 学力や集中力の低下
  • コミュニケーション力の低下
  • 犯罪やトラブルに巻き込まれる危険性
  • 有害サイトの危険性

以下URLで詳しくまとめているので、スマホ購入を検討する親御さんは一度目を通してみてください。
スマホが子供に与える影響は?親の知識不足も悪影響の原因になる!

中学生はどんなことにスマホを使っている?

中学生のスマホ利用目的を、総務省とMMD研究所(モバイルに特化した調査研究機関)がそれぞれ調査しています。

それによると、中学生のスマホ利用目的の一位は、どの調査でも「LINE」利用によるコミュニケーションでした。その他、ゲーム、動画視聴、音楽視聴、情報収集(インターネット検索)が上位に上がっています。

出典:MMD研究所

中学生のインターネットトラブル事例と対処法

スマホはインターネットに繋がっています。インターネットは正しく利用すれば膨大な情報をすぐに検索し入手することができる役に立つものです。

しかし、一方で知らない人と容易に繋がることも可能で、リスクも内包しています。
中学生が実際に遭遇したインターネットトラブルを、対処法とあわせて解説します。

個人情報の流出

SNSなどに自分の写真を気軽に乗せたことで自宅住所や生活リズムがばれ、ストーカー事例に発展したケースがあります。

会員登録をする際は親の目の前で行う、写真はネットにあげないなど、ルールを明確にしましょう。

高額課金

ゲームアプリの中には、基本は無料でもオプションで有料課金を行うものがあります。
課金の意味を知らずに購入し、高額請求がきてしまうというケースも。
中には親のクレジットカード情報を勝手に入力していた事例もありました。

与える前に課金について子供に説明しておきましょう。金銭感覚を養うチャンスでもあるので、子供としっかり話しあうことが大切です。また、設定で有料課金を制限することも可能です。

他にも、なりすまし、いじめや人間関係のトラブルなど、インターネットのトラブル事例は沢山あります。親も子供に与える前にしっかりそのリスクを学んでおくことが大切です。

スマホを持たせる前にすべきこと2つ

現代社会で生きていくには、スマホやインターネットを過剰に避けるだけではなく、上手に付き合うことが大切です。
ここでは、スマホを持たせる前にすべき2つのことをまとめました。

親自身がスマホの知識を持つ

まず、親自身がスマホやインターネットの正しい知識を持つことが必要です。
フィルタリングや機能制限、セキュリティ対策を講じ、子供に課金の仕組みなどを説明しましょう。

ルールを作る

スマホを持たせる前に、親子で話し合ってルールを作りましょう。

ポイントは、親が一方的に押し付けたルールを作らないことです。
利用時間やしてはいけないことを具体的に考えながら、子供と一緒にルールを作ることが大事です。

与えっぱなしはダメ!利用状況を確認しましょう

最初はきちんとルールを守って使っていた子供も、いつの間にかルールを破った使い方をするようになることがあります。また、中学1年生と3年生では、SNSの使い方や異性への興味なども違ってきます。

当初作ったルールが形骸化していないか、新しいルールは必要かもあわせて、定期的に利用状況を確認しましょう。

理想は、ルールを押し付けて管理するのではなく、子供が上手にスマホやインターネットを使えるようになることです。

子供とのコミュニケーションを大切にしながら、タイミングをみながら子供とスマホやインターネットについて話しあうのもいいでしょう。

中学生が使うスマホの平均利用時間

総務省の調査によって、中学生の過半数が一日に2時間以上スマホを使っていることがわかっています。
これが多いのか少ないのかは、使い方や環境で一概にはいえません。

しかし、中学生は肉体的にも精神的にも大きく成長する時期。
勉強や現実社会での家族や友人との会話の時間をおろそかにすることがないような利用をしてほしいですね。

大手キャリアだけじゃない!「格安スマホ」も選択肢のひとつ

大手キャリアとは、ドコモ、ソフトバンク、auの三社を指します。店舗が各地にあるほか、修理の時に代替機を貸してくれるなど、一般的にサービスの良さに定評があります。

一方、最近「格安スマホ」が巷で話題になっています。

格安スマホとは、大手キャリアのように独自の通信回線をもたず、大手キャリアの通信回線を借りてサービスを提供する業者のスマホのことです。

設備投資が少なく、また店舗やサービスが簡素化されていることから、大手キャリアと比較して料金が1/3~1/4と安いのがメリットです。

家計を圧迫する通信費を少しでも安くしたいのなら、中学生のスマホデビューの選択肢に格安スマホを検討するのもおすすめです。

格安スマホを取り扱う事業者は多く存在します。
フィルタリングや機能制限、セキュリティ対策、データ通信料などを総合的に判断して選択するとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今やスマホは大人だけでなく中学生にとっても必要不可欠なものになってきています。

頭ごなしに所有を禁止するのではなく、正しい利用方法を親子で一緒に考えていく機会ととらえ、まずは親子でメリット・デメリットについて話しあってみることが大切ですね。

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