子供が勉強嫌いになる理由は親にあった?!試して欲しいおすすめ克服法!

あなたは、親の言動が子供を勉強嫌いにさせている可能性があることを知っていますか?
子供がなかなか勉強しようとしなかったり、テストの点数が下がってきたりすると、親としては不安になってしまいますよね。気持ちばかりが焦ってしまうことも多いかもしれません。
勉強は日々の積み重ねがとても大事です。
けれど、一方的に言い聞かせるだけでは、子供の心にはちっとも響いてくれません。
子供の勉強嫌いを直すには、親子でコミュニケーションを取りながら一緒に考えていく必要があるのです。
この記事では、子供が勉強嫌いになってしまう理由と、それに対する親の適切な対応、勉強嫌いになりそうな子供へのおすすめ指導法をご紹介します。
自分自身の過去を思い出しながら、親がすべきこと、親がしてはいけないことを、ぜひ子供の目線で考えてみてください。
子供が勉強嫌いになってしまう5つの理由
まずは子供が勉強を嫌いになってしまう理由を、親として理解してあげる事が大切です。
子供は大人と違って、独創的な考え方を持ち天真爛漫(てんしんらんまん)ですが、小さな心と体でいろんなことを抱えているのです。
ここでは、子供が勉強嫌いになってしまう主な理由を5つ挙げてみました。
勉強内容が理解出来ない
特に多いのは、小学校低学年の頃はできていたのに、高学年になったら学力が低下してしまったという例です。
他の年齢にも言える事ですが、勉強内容の難易度が上がったためについていけなくなってしまうのです。
他にも、中学生になって学力が低下してしまった・・・など、生活スタイルが変わることによって勉強のペースがつかめずに、内容が理解出来なくなってしまうケースも少なくありません。
勉強内容に興味を持てない
子供に限らず、大人でも興味が持てない内容に「さぁ、やろう!」と前向きに取り組むことはできませんよね?
大人になれば、それも仕方ないと割り切って仕事に取り組むわけですが、子供はそこまで割り切ることができません。興味を持てない=つまらない=やらない、としてしまうのです。
友達と自分の能力を比較される
周囲の友達や兄弟姉妹と比較して子供の能力を判断すると、その子の中で成長した姿があったとしても見落としてしまいがちです。
例えば、子供なりに一生懸命勉強し、前回よりも点数が上がったとします。しかし比較する対象が他者となると、子供自身が努力したという事実を評価する事にはならないからです。
何のために勉強するのか分からない
勉強が何の役に立つのかを知らなければ、勉強をするのがつまらなく感じるかもしれません。
一人前の大人になるために、学校教育を通じて学びを得るのです。
大人になった時に困らないように、子供は一生懸命勉強するのです。
しかし、「あなたのためよ」、「将来困るわよ」、と言い聞かせたところで、自分の未来をイメージできない子供には理解しがたい言葉ですよね。
勉強する理由を、子供自身が納得する必要があるでしょう。
勉強を強制される
「勉強しなさい」と強制されると、元々そこまで勉強が嫌いではない子供でも勉強嫌いになる傾向があります。命令されて喜ぶ人はいないでしょう。
子供本人が勉強の必要性を感じ、自発的に行動を起こせるよう、親としてできる手助けはしてあげたいものです。
子供が勉強嫌いにならないために親が注意すべき事は?
以下の注意点を参考に、自分が逆の立場だったらと想像しながら、子供との接し方を考えてみてください。
大人になると忘れてしまう事も多いですが、「自分が子供の頃も確かにそうだった」と思うこともあるのではないでしょうか。
「勉強しなさい」と一方的に押し付けない
子供が勉強をしない時、つい理由も何も聞かないで「勉強しなさい」と押し付けてしまうことはありませんか?
しかし、子供には子供なりの理由があることが多いです。
勉強できないような理由があるのかもしれません。
まず、なぜ勉強をしないのかを聞いてから、親がすべきフォローを考える必要があるでしょう。
また、子供に話を聞くときは、問い詰めたり怒ったりして、子供が自分の意見を言えない状況にしないよう注意することが大切です。
子供の行動を先回りした発言をしない
「今やろうと思ったのに・・・」こんな言葉をよく耳にします。
子供がそろそろ取り組む頃かな~という時間に先回りして「勉強しなさい」と発言するのは、子供のやる気をそぐ理由のひとつです。
ここはグッと我慢して、子供がやるまで黙って見守るようにしましょう。
「黙っていたらずっとやらないから・・・」という不安があるかもしれません。
しかし、子供には子供のペースがあり、そのペースには個人差があります。
今やらなかったら困る理由があるのであれば、その理由をきちんと伝え、子供が自分の判断で行動できるよう促すことが大切です。
たくさん褒める
褒められて悲しむ人はいないでしょう。
大人でも何か成果を上げた時に認められれば嬉しいものです。
子供も同じで、何か少しでも良い方向に向かった時には、たくさん褒めてあげましょう!
どんなに小さい事でも…と探すと、意外にも褒めることは沢山散らばっているのです。
ちゃんと見てくれている。
認めてもらえる。
そんな気持ちを芽生えさせる言葉は、子供のやる気を引き出すプラスの言葉になりますので、ぜひ試してみてください。
■他人と比較して褒めない
他人との比較は、劣等感や人を見下す心を植え付ける原因になってしまいます。
悪い例:「太郎君はできなかったのに、あなたはできてすごいね!頑張ったね!」
■褒めながらアドバイスしない
良かれと思うアドバイスでも、子供は「せっかく頑張ったのに」とガッカリすることでしょう。
悪い例:「〇〇がとても良かったよ。でも次はこうすればもっと良くなるよ。」
子供とのコミュニケーションを大切にする
普段から、学校で起こった出来事を報告してくれるような親子関係であれば、勉強の様子も把握しやすくなります。
親子の信頼関係を築くことにも繋がりますし、勉強が嫌いになってしまう前に、早めに気付いて対処できるかもしれません。
「そういえば、家事をしながら片手間で会話しているなぁ」
という人は、ほんの少し手をとめて、子供の話をきちんと聞く時間を作りたいものですね。
子供が話しているときは、「途中でさえぎらない」「否定しないで最後まで聞く」ということも大切です。
テストの点数だけで実力を判断しない
子供なりに一生懸命努力した過程があるのに、テストが難しくて点数に結びつかないことや、その日の体調が悪くてテストに集中できないこともあります。
テストの結果だけで良し悪しを判断せず、それまでの過程についても目を向け、子供の努力はきちんと認めてあげてましょう。
勉強嫌いになりそうな子供へのおすすめ指導法6選!
勉強嫌いになりそうな子供がいるときや、勉強嫌いだった子供がほんの少しやる気を取り戻したときは、これからご紹介する方法をぜひ試してみてください。
全ての指導法がぴったり合う子供はいませんので、実際にいくつか試してみて、子供に合う方法を継続していくと良いでしょう。
ただし、無理強いは逆効果。
勉強嫌いが深刻な子供に対しては、押し付けになってしまう可能性があるので注意が必要です。あくまでも、子供が自分で選択して、自分でやりたいと思えることが大切なのです。
思いっきり基礎に戻って「出来る!」という喜びを感じさせる
こちらは主に、学習内容に対して苦手意識のある子供に効果的です。
勉強に苦手意識がある子供の多くは、たとえ分かる問題があっても、ついつい分からない問題に気が行ってしまい、自分はできないと思い込んでしまいます。
そのため基礎内容に戻って、できる喜びを感じさせてあげる必要があります。前学年の内容に戻って、復習を取り入れてみるのも良いかもしれません。
ひとつひとつ学習するたび、その頑張りを褒めて自信を付けさせてあげてくださいね。
子供の得意分野から勉強するようにすすめる
こちらも「出来る」という喜びを感じさせてあげる1つの方法です。
まずは得意な教科、もしくは1つの教科の中でも得意な分野から取り組むように指導するものです。
例えば数学の問題で、計算はある程度できるのに、関数が苦手だったとします。
そんな時は、まずは計算問題で気持ちを高め、自信がついたところで関数の問題に取り組んでみます。
苦手な分野ばかり続けていると、子供のモチベーションを保つのも難しいです。
得意→苦手→得意…の繰り返しでバランスを取ってあげると良いでしょう。
学習時間は子供自身に決めさせる
友達と遊びたい、見たいテレビ番組がある…といった、子供なりにやりたい事もあります。
そんな時は、子供ときちんと話し合い、あらかじめ一緒にスケジュールをたてたり、ルールを決めたりすると良いでしょう。そして、その通りに学習するよう約束します。
仮にその通りに出来なければ、次はどうすれば出来るのかを一緒に考えてあげるとより良いですね。
小学校高学年から中学生くらいの子供には、自分でスケジュールを立てる習慣を身に付けさせましょう。子供が自分で計画を立てることで、やらされている感がなくなると同時にその日やることが明確になるため、自分から行動を起こしやすくなります。
ゲーム感覚で取り組める教材を試してみる
ゲームが好きな子供には、脳トレ・計算などができるゲームソフトから、勉強を始めてみるのがおすすめです。
近年はインターネットが発達してきた影響もあり、パソコンやタブレット、スマートホンを利用した学習用のゲームアプリも増えています。
また、漫画を利用した勉強法も取り組みやすいでしょう。
「日本の歴史」「世界の歴史」「ドラえもんの学習シリーズ」「サイエンスコナンシリーズ」など、他にも勉強に役立つさまざまな漫画が販売されています。
遊んでいる感覚で学びが発見できる教材を、子供と一緒に選ぶことがポイントです。
ゴールを決めて、それを達成するための目標の立て方を教える
いざ勉強を始めても、最終的に目指すゴールが明確でないと取り組みづらいものです。
最初にゴールとなる目標を「テストで何点を取る」のように掲げ、それを叶えるために何をすべきかを一緒に考えます。
要するにゴールから逆算して小さな目標を立てて、ひとつひとつクリアしていくのです。
ただし、あまりにも大きいゴール設定はそこにたどり着くまでのイメージが湧き辛いため、やる気を保つことが難くなります。そのため、ゴールが大きくなればなるほど、その過程の小さな目標設定が重要になってきます。
例えば、将来の夢や目標がはっきりと決まっている子供が、その夢をゴールにしたいと言ったときは、
夢を叶えるためにはどんな資格が必要か、
その資格をとるためにはどんな学校へ行く必要があるのか、
その学校へ行くためにはどれくらいの成績が必要なのか、
そして、成績をあげるためにどんなスケジュールを立てて、今何をすべきか・・・
こんな風に、これから歩く未来を親子で調べ楽しみならが、一緒に考えてあげられると良いですね。
そして、ひとつひとつクリアしていく子供の頑張りを、必ず褒めてあげましょう。
子供のペースに合わせて、見守ることも大切!
子供のことを心配するあまり、親はつい色々と構いたくなってしまうものです。
しかし、子供には子供のペースがあります。
それを無視して手を差し伸べて親が手助けしてしまうと、自立心・積極性などが育ちません。
子供自身が解決していく力を身に付けるために、いつも助けてあげるのではなく、時には黙って見守ることも大切なのです。
まとめ
いかがでしたか?
「言われてみれば、子供の頃こんな風に感じていたなぁ」と思い出す部分も多かったのではないでしょうか。
ほんのささいな事でも、子供は親の言動を敏感に感じ取っています。
親が適切に関わってあげるだけで、子供の勉強嫌いを克服できるケースが実はとても多いのです。
子供の気持ちになって考えることで、親子の絆も深まることでしょう。
そして、子供の勉強嫌いは今日対策をして明日解決するほど簡単にはいかないものです。
急がず焦らず、時間がかかるものだと思って、根気よく向き合ってみてください。
上手に褒めながら、親が子供の自主性を信じて接していれば、子供はきっと自信を取り戻し、勉強嫌いを克服できることでしょう。