三人目の育児に不安があるママに知ってほしい、子育ての現実とコツ!

「三人目の赤ちゃんが欲しいけど育てられるか不安」
「予想外に三人目を妊娠してしまった」
もしあなたがそんな風に三人目の妊娠・出産に対して不安を抱き悩んでいるとしたら、今とても辛いですよね。
お金のこと、上の子たちのこと、生活のこと・・・。
子どもが三人いる生活は、二人目までの子育てとはやっぱり違います。
そこで今回は、三人目育児の現実と、メリットやデメリットをご紹介します。
▼目次
二人目までは迷わないけど三人目は迷う人が増える「三人目の壁」
「育児」や「お金」や「出産年齢」といった問題が二人目よりも大きくたちはだかることから、三人目は、二人目のとき以上の覚悟が必要な人が増える傾向にあります。
そのため、三人目の妊娠・出産へ踏み切るか、踏み切らないかでためらい悩むことが、「三人目の壁」と言われることもあるほどです。
子ども同士の年齢の開きで大変さは変わる
二人の子育ても、三人の子育ても、子ども同士の年の開きによって大変さは変わってきます。
<歳の差が近い>
(メリット)
- ベビーグッズを綺麗なまま使いまわせる。
- 少し大きくなった時に子供同士同じ遊びができるので、兄弟(姉妹)だけど友達でもある感覚になる。
- 保育園・幼稚園の料金、小中学校でのPTA会費、習い事や塾などで、兄弟割引が適用される。
- 子育てが一気に終わるため、仕事復帰や老後の計画が立てやすい。
(デメリット)
- 歳の離れた兄弟(姉妹)よりもケンカが多い。
- 1歳差、2歳差の兄弟(姉妹)の場合、学用品などのお下がりができない。
- 一度に手がかかるため、親の体力がいる。
- まとまった出費が続き、金銭面で負担がかかることがある。
<歳の差が離れている>
(メリット)
- 上の子が下の子の面倒をみてくれる。
- 手がかかる時期が重ならないため、体力的に親の負担が分散される。
- 教育費などの出費が重ならない年齢差だと、家計への負担が分散される。
- 3歳以上開いていると、特に同性の場合は制服や学用品のお下がりができる。
(デメリット)
- 下の子になるほど親の年齢も上がるため、高齢になってからも子育てが続く。
- 老後資金や貯蓄計画が立てにくい。
- 年齢差が開きすぎると、育児用品や学用品が古くなり、使いまわせないことがある。
その他、受験や入学・卒業など、大きな節目が重なる年齢差などによって、大変さが半減されたり増えたりする場合があります。
三人目が与えてくれる3つのメリット
1.子どもが三人集まれば一つのコミュニティーが出来上がる
子どもが二人の場合は兄弟姉妹1対1の関係ですが、三人以上になると、家庭の中で小さな1つの団体が出来上がります。
1対1では意見が割れて喧嘩で終わってしまう出来事も誰かが仲裁に入ったり議論が始まったり、違う方向に進んでいったり、兄弟姉妹間で上下関係を自然と学んだり、周りの人のことを考え日常生活の中で小さい頃から社会性を身につけることができます。
そして、家庭の外でも、子どもの世界は兄弟姉妹の数だけ増えます。
このことは三人兄弟(姉妹)の最大のメリットと言えるのではないでしょうか。
2.兄姉が小さな大人
兄弟(姉妹)間の年齢の開きにもよって変わってきますが、年子であっても三人いれば上の子は3歳以上になりますよね。3歳ともなればいろんなことに興味を持ち、お手伝いを楽しんでできる時期です。
もっと年齢が離れれば、ご飯を作っている間にミルクをあげてくれたり、泣いている赤ちゃんをあやしてくれたり、兄弟(姉妹)間でお手伝いの争奪戦に花をさかせることもあるでしょう。
してくれることが当たり前にならないように、上の子のお手伝いは失敗しても成功してもその努力をきちんと褒めて、子供の意欲を伸ばしてあげると、ますます頼りになる小さな大人に成長します♪
3.感動や喜びの数が増える
子どもの世界が兄弟(姉妹)の数だけ増えるのと同じで、子育ての中で大人が感じる喜びや感動も子どもの数と比例して増えていきます。
ましてや、「三人目は孫のように可愛い!」と言うパパママも多くいるので、一人目二人目以上の感動や喜びがあるのではないでしょうか。
三人目育児の4つの不安要素
1.家事が増える
子どもが一人増えるのだから、当然家事が増えてきます。
その中でもやはり、洗濯物が目に見えて増えるでしょう。
2.出費が増える
お金の問題もでてきます。
子どもが小さいうちはお金がかかることは少なく、本当にお金がかかるのは大きくなった時の短大や大学などへの進学費用です。
また、生活用品や食費など、教育費以外の出費も増えるため、教育資金や老後資金においては、子供が小さいうちから計画的に準備することが大切です。
経済的な心配があまりにも大きい時は、経験と実績が豊富なファイナンシャルプランナーにお金の問題を相談するのもおすすめです。
3.体力の問題
三人目の子育ては、一人目を出産した時よりも必然的にママの年齢があがるため、出産や育児はもちろんですが、妊娠期間中もとても体力がいります。
初産の平均年齢が30歳を超えた現代では、三人目を考える頃には高齢出産になる35歳や40歳を超えている人も多いです。
出産時の体力の心配や産後の体力の回復の速さから、体力の消耗が少ない「無痛分娩」を選択できる産科も増えているので、出産や産後の体力に不安がある人は、産院選びをするときに調べてみるといいかもしれません。
そして親の年齢の問題によって産まれてくる子どもの健康に対する不安が強いときは、医師や助産師に相談したり、ご両親や信頼できる友人に話を聞いてもらったりして、安心して出産の日を迎えられるように、一人で悩まず周囲に助けを求めてくださいね。
4.病気の家族内感染
子供が三人いれば、外から病気をもらってくる恐れも3倍になります。
誰か一人が感染すると子ども全員が順番に病気に感染して、最悪のケースだと、パパやママにまで病気が広がって、仕事を休まなければいけなくなることだってあります。
健康管理には今まで以上に気を遣い、病気を予防するために手洗いやうがいを習慣づけることも重要です。
三人目にかかるお金は?
子供が3人に増えると、物理的に出費が増えるのは不安要素のひとつでもありますが、実は三人目は上の二人と比べて圧倒的にかかるお金自体は少ないのです。
子育てにかかる費用は一人目の6割
消費者庁から出されている「平成17年版 国民生活白書 子育てにかかる費用」によると、22年間で子育てにかかるお金の平均として、一人目1302万円、二人目1052万円、三人目769万円という調査結果があり、三人目は一人目の6割程度の費用で育てていることがわかります。
一人目 基本的経費722万円、教育費528万円、住宅関係費53万円
二人目 基本的経費578万円、教育費441万円、住宅関係費33万円
三人目 基本的経費523万円、教育費246万円
【参考:平成17年版 国民生活白書「子育て世代の意識と生活」より】
三人目は一人目よりも無駄な出費が少ない
衣服や靴など上の子のものを使いまわせるので、上の子と比べて出費を抑えることができます。また、上の子の育児で何が必要で不必要かがわかっているので、無駄に買ってしまうものも少なくなります。
自治体によっては助成が手厚い
自治体によっては出産の御祝い金がでる所もあり、北海道の一部の地域ではなんと三人目の出産で100万円もらえる自治体もあります。
出産祝い金やその他の助成金については、お住まいの地域のHPや役所の窓口で確認してみてください。
三人目の育児を楽にするコツ
上手に手抜きして、たまにはサボることも大事!
完璧な育児をしようとすると、肉体的にも精神的にも疲れてイライラしてしまいますよね。
けれど、ママのイライラを子どもは敏感に感じ取っています。
だから、ママ自身のために休息が必要なことはもちろんですが、子どもの為にもある程度の手を抜きは大切です。
「中々寝てくれない」「食べてくれない」など子どもの行動は思い通りに行かないものです。
たまには「今日くらいいいかな」という心で乗り切りましょう。
食事をしないと生きていけないけど、掃除を多少さぼったとしても生きていけます。
1日くらい洗濯物を畳まなくても洗って干しさえすれば着る物には困りません。
疲れきってどうしようもなくなる前に、時には弱音を吐きながら、頑張り過ぎない子育てができると良いですね。
自分のことは自分でさせよう
子供たちには自分のことは何でも自分でできるようにさせ、先回りして手助けするのをやめましょう。
責任感が強いママほど、子供が泣いたり甘えたりするのを見て、最初はちょっぴり辛いかもしれません。でもグッとガマンして、ただ見守ることも大切なんです。
食器をさげたり洗ったり、洗濯物を畳んだり、最初は時間がかかるし上手じゃないかもしれません。でも、子供の努力はきちんと認めてしっかり褒めてあげてくださいね。
何でも自分でやろうとできる子になると、家事も子育てもグンと楽になっていきます。
パートナーや周囲の協力を求める
3人の子育てともなると、家族の協力は不可欠ですよね。
パパに対して「なんでやってくれないの?」と心で思うなら、声に出して「手伝って」と伝えることが大事です。
効果的な言い方として
「私は洗い物をするから、あなたは洗濯物を畳んでもらってもいいかな?」
のようにお願いする言い方をするか、もしくは
「トイレ掃除と食器洗い、どっちかお願いしたいんだけど、どっちがいい?」
のように選んでもらう方法で、役割を分担しましょうという言い方です。
特に、相手に選択肢を与える言い方は、「面倒臭い家事」と「楽な家事」を比較することで、家事への敷居が低くなるため、「食器洗いしてもらえない?」と単独でお願いするよりもおすすめです。
そして、終わった後には感謝の気持ちを伝えることを忘れてはいけません。
「私より上手」などと褒めることも一つの手段として有効です。
人に褒められること、肯定されることによって、次も動いてくれやすくなりますよ♪
これは子育てにも有効ですよね。
絶対にNGなのはやった事に文句をつける事です。
それくらいやって当然、という態度もダメですよ!
文句ではなく、「こうやってくれると助かる、ありがたい」などといった言葉を付け加えてお願いすることで、次からも協力してもらいやすくなるでしょう。
もしも、同居するパートナーがいない場合や、旦那さんが忙しくて協力を求められる環境にない場合は、同じ境遇の友人に相談すると、良き理解者になってくれるでしょう。話を聞いてもらうだけも気持ちが楽になることがあります。
相談できる人が誰もいないときは、一人で悩まず「子育て支援センター」などの子育て相談窓口で話をしてみてください。誰かに頼ることは、決して恥ずかしいことではないのです。
まとめ
いかがでしたか?
子育ては365日無休です。
子どもが一人でも二人でも三人でも、子育てを「大変」と感じた事がない親なんて、ほぼいないと思います。
私自身も三人の子供を育てていますが、 子どもが何人であっても降りかかる不安や悩みは尽きないものです。
それでも、今まで子供二人を育てた経験値があるのですから、程よく手抜きをして、話を聞いてくれる良き理解者を得て、一人で頑張り過ぎない子育てができれば、三人目の育児は今までにないくらい快適で楽しくなると思いますよ♪
なにより、兄弟姉妹というのは決してお金で買うことのできない子どもへの最高のプレゼントと言えます。